吉田戦車先生の美少女の瞳(め)
まあだいたい入り口は伝染るんです。ですよね。
しかも人間・失格というドラマで、これ面白いよねと可愛い子たちの会話に登場した。‥私はあの漫画が世間的にどんな位置にいるのか戸惑いました。笑わせる気で描いてる感じでは無い。
あの先生はトーンは使わない様に見える。あのこだわり方と隅々までの細かい絵を見ていると調子の悪い日の私は先生も具合が悪い場所があるんかなとか嫌なことを思います。
出かけ親を読んでいた時は岩手の実家のご両親が歯科技工士だということがわかりました。私の両親も歯科技工士でして(もういないんですが)ああぁ、吉田先生も幼かった頃にあの緻密な入れ歯、差し歯なんかを作る様子、出来上がった歯が並ぶ作業台を見て育ったんだなぁ‥とちょっとだけなるほどという気持ちになりました。私も小さな小さな人工歯が大きさ別に揃えられた刺繍箱の様な透明なコレクションボックスを見ていて日常的に騒音を聴き、火や水や沸騰するお湯や滑らかな石膏を見ました。勝手に先生の細かすぎてちょっとだけ気味が悪い絵は技工士の仕事道具のせいでは無いか?と思わせてもらいました。私は技工士なんて継がなかったんですが、今現在歯医者に通っていて歯医者の先生はノイローゼにならないものか?等と診察台で想像しています。細かすぎるからです。私は気が短い所もあるので、ああーー!とか叫びそうです。口の中の小さな黒いものを蠢く舌を抑えながら削り取ることに。本当に歯医者関係の方に配慮の無い歯をしていてここで謝ります。ごめんなさい。不思議でしょう。
歯科技工士の娘が虫歯だらけの大人になるって。昭和のベビーがたくさん生まれた頃の世代は虫歯が多いそうです。これは歯科医から聞きました。私1人の努力では致し方ないと諦めました。
吉田先生と私の一個だけの共通点、親が歯科技工士である事。小さい頃に自分の歯よりも誰かの入れ歯を散々見て育った私達は神経が細くなっても仕方ないんです。伝染るんです。先生の瞳はなぜあんなに光が瞬いているんでしょうか?
ものを捉える姿勢が萎えていないからだと推測して妄想を終わりにします。先生、伊藤理佐さんと結婚して楽になったんじゃありませんか?お二人は最高です。私はビッグコミックスピリッツを手放せないおばさんであります。終わります。