樫木ショウエイ(優秀だが、一番優秀ではないことに悩む男子高校生
名前:樫木ショウエイ
性別:男
年齢:17歳(4月27日生まれ)
家族構成:尊敬する父、気弱で流され屋の母、一人っ子
出身地:茨城県(都市部の学園入学で離れる
学年:2年生
身長体重:172cm、70kg
髪型:黒、もみあげなどはやや刈り上げ気味で前髪を上げている
特徴:小さい頃の空手教室通い、それから今現在の柔道部のお陰で背筋が非常に綺麗
部活:柔道部
趣味:観葉植物の世話(父親の影響
尊敬する人物:武田信玄(本当は父親と書きたいが、それはあまりウケがよくないことも知っているので、文武両道の自分のイメージに合うようなそれっぽい人物を選んでいる。
中学時代すでに彼は、週末に大型ショッピングモールへ行くことだけが楽しみな人間ばかりの中途半端な田舎に飽き飽きしていた。それは事業に成功し、地元の政治家も相談に来るほどに裕福な両親の影響もあったかもしれない。彼の狭い世界の中で、唯一教養のある、都会出身で文武両道の父親以外、周りはみんなつまらない人間。その認識ゆえに彼は地元を離れ、それなりの大学に入って親の会社を継ぐまでのモラトリアムを全力で楽しむため、勉学に勤しんでいた。入学してからは成績上位、武道系の部活ゆえになめられることもなく、全てをそつなくこなす優等生。それが周りからの評価だったが、彼の退屈は癒やされなかった。彼が救いを見出したのは、ネット空間だった。周囲の凡人とは違う、本当にすごい奴らが日本には、いや世界にはいる。ネットゲームを通じて交流する、凡人ではない人たち、自分もその一員か、努力すればそうなれると信じていた。その認識だけが彼の無聊を癒した。しかし、それも今年に入ってから終わりを告げる。上には上がいる、ということを強烈に意識するようになったのだ。勉学ではそれなりに勉強していても偏差値60台前半、武道でも結果を残せそうになく、ゲームをしてみても自分より上のレベルにどうしてもどうしても到達できず、何か他のことでも尊敬されるようなことを成せるわけでもない。彼は自分の才能の限界を知ってしまったと感じた。自分は父親のように、トップの大学からトップの企業に入り、早期リタイアして起業して財を成す、というルートをなぞることも、望めばそうなれたのに、と言われることもない。そう気づいてしまった彼は、アイデンティティクライシスに苦しんでいる。