和島カンナ(いわゆるいい子、問題なさそうに見える女子生徒
名前:和島カンナ
性別:女
年齢:16歳(7月1日生まれ)
家族構成:年齢高めの病弱な父親、気が強いがおおらかな母、三人姉妹の末っ子
出身地:東京都
学年:1年生
身長体重:159cm、51kg
髪型:黒髪を後ろで束ねている
特徴:おどおどしている。
部活:手芸部
趣味:母と一緒のテレビ鑑賞、自室でのスマホのネットサーフィン。本当はパソコンを使いたいが、三姉妹共用で、満足に使わせてもらえない。
特技:料理だが、本人は特技なしといつも答える。
尊敬する人物:おばさん(料理を教えてくれた
幼い頃から重度の近眼で眼鏡を手放せなかった彼女は、好きだったアニメの米国カートゥーンのキャラクターで典型的な、「黒人で眼鏡でテクノロジーオタクな秀才の女の子」に憧れる幼少時代を送った。スマホをアニメ試聴以外で使わせてもらう前にパソコンをねだったが、上の二人の姉と共用のものしか買ってもらえず、満足に使えなかった。そして憧れへと至る道筋を失った彼女は、自分は秀才というには程遠く、容姿も能力も性格も極めて平凡であるという自己認識を持つことになる。それゆえ過度なまでに、自分をいわゆる「平凡」と呼ばれる人物類型に当てはめようとしている。料理も手芸も家事もできる「平凡」な女性。平凡でありさえすれば報われる、平凡でありさえすれば大きく間違うことはない、平凡でありさえすれば、人生のところどころで待ち構えている悪魔も見逃してくれるに違いない。罪があるとまでは言えないが、本来の憧れを覆い隠すための、少々歪んだその認識は、学校で起きたある事件で打ち砕かれることになる。