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成すべきことを成すために  作者: 旬の過ぎたカレー
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何を目的として

第1章 「前とこれから」


深い眠りから覚める


俺「はぁ~よく寝たよく寝た。変な夢を見たな…女の子を俺が救った?」


カーテンの隙間から零れる光、静かに時間を示す時計

そしてまだ覚醒しきっていない頭

いつも通りの朝だ。


俺「(さてさて…どうしたものか…取り合えず携帯でも見るか)」


目を覚ますために携帯を起動させる

時刻は10月9日の10時10分


俺「(なんも変わらないんだな)」


日課の掲示板を見る

そこには「○○町で通り魔発生!お前ら気を付けろ」というスレを見つける


俺「(なんだこのスレゴミみてぇなタイトルだな…まぁ俺の住んでる町だし見てみるか…)」


内容は夜に通り魔が出るという話だった。

特にそれといったことは書かれてなかったが取り合えず気を付けなければならないという事は理解した。

今日は大学がないので暇つぶしに動画でも見る


動画「俺の家屋上あるんだけどさ、景色いいから見ていってよ!・・・」

俺「(屋上か~確かに俺昔から一軒家に住んでたから屋上なんて行ったことねぇなぁ~…よし!行ってみるか!)」


思い立ったが吉日俺は屋上に行ってみることにした。

11時00分

いつもと変わらない光景、ただそこには目的を持って行動している俺という存在がいた。


俺「11時か~昼前だし飯でも食べるか!」


近くのファミレスに行き食事を取った。

12時00分


俺は屋上へ行くために少し前に見つけていたマンションに向かっていた。マンションまで後30mくらいの所でそのマンションから何かが落ちてくるのを見た。

女性の悲鳴が聞こえる。何かたが事じゃないと思いすぐさま駆けつける。

そこにはまだ高校生くらいの年であろう女の子が倒れていた。

きっと屋上から飛び降りたのだろう。

それを目の当たりにした女性は固まっている。


俺「(救急車を呼ばないと!)」


携帯を起動させ救急車を呼ぶ

運がいいのか悪いのか周りには人がたくさんいた。

サラリーマンや変な格好をしている人、デートをしている人。

この中の大半が野次馬となっている。


俺「貴方たち!携帯で撮ってないで早くこっちに来て手伝ってください!」


サラリーマンがこっちに来る。

幸い彼女は頭からではなく足から地面に落ちている。

足があらぬ方向へ曲がっている。

意識がないので何をすべきか考える。

焦りとともに学校で教わったことを思い出す。


俺「(確か学校で取り合えず心臓マッサージをしておけと言われたな)」


俺は彼女に対して救急車が来るまで心臓マッサージを行った。

サラリーマンや他の野次馬の人も手伝ってくれたので何とかローテーションして救急車が来るまで続けることができた。また、誰かが呼んだのだろう警察も来た。


警察「今回の事について詳しく聞かせてください」

俺「わかりました。」


そのまま警察署に向かう


警察「ハイ、わかりました。ありがとうございます」

俺「いえいえ、それより…」

警察「はい?」

俺「あの飛び降り自殺をした女の子とそれを目撃していた女性ってどうなりました?」

警察「目撃した女性については今は落ち着いています。しかし、トラウマは確実でしょうね…」

俺「そうですか…」

警察「飛び降りた女性の方ですが…あの後そのままお亡くなりになりました。」

俺「そうですか…お悔やみ申し上げます。」


打ち所が悪かったのだろう。彼女は結局命を落としてしまった。

結局今日は屋上へ向かうことはなくそのまま帰路に就いた。


俺「なんかすごく胸糞悪い。武田の奴にこのこと話してすっきりするかぁ!」


そう思い携帯を開くと夜8時になっていた。


俺「おいおい…嘘だろ…明日大学あるから早めに帰って準備しないといけないのに!あまり使いたくないけど近道するか!」


正規の道を通ると家に着くまで30分はかかる。


そういいだしたと同時に細い路地の方へと向かった。そこを通ると大幅にショートカットでき10分で家に帰りつくことができるのだ。しかし、いつもくらいのであまり通りたいとは思わない。この町に来て両手で数えるほどしか使っていなかった。


俺「流石に通り魔…出るわけないよな…」


そういい放つと同時に細い路地を駆け抜けた。

幸い何事もなく家に帰りつくことができた。

家の前に着くとなぜか扉が開いていた。


俺「(あれ?カギ閉め忘れてたっけ?まぁ昔から閉め忘れ多かったし仕方ねぇか!)」


そう思い家に入る。

やはり閉め忘れていたようだ。


俺「電気もつけっぱなしだわw」


特に気にせずにテレビを付ける。

いつもと変りなくバラエティ番組を見る。


俺「おなかすいたなぁ…なんか作るか」


キッチンへと向かう。


俺「まずは米を洗ってっと次は…」


そう独り言を漏らしていると背中に激痛が走る。


俺「えっ…?」


あまりの痛みにその場に倒れる。


俺「(えっ?何が起きたんだ?)」


そのまま何度も何度も背中に燃えるような激痛が走る

俺は悲鳴を上げる間もなく意識を失った。


俺が意識を失う瞬間黒い服を着た男が立っているのが分かった。視界がぼやけているせいで男の顔を完全に見ることはできなかったがその男は不敵な笑みを浮かべているのだけは分かった。

俺はその笑みに心当たりがあったがそれ以上思考する事を頭が許してくれなかった。
















深い眠りから俺は覚めた。


俺「なんか変な夢を見たぞ…女の子を俺が救った…?俺の家になぜか人がいた…?あの夢は一体何なんだ…?」


脳が半覚醒状態のまま俺は無理やり起きた。

携帯を見る。

時刻は朝の8時ぴったりだ。


俺「早めに起きたな…2度寝はできそうにないしそのまま起きとくか…」


10分時間が経つ


俺「(なぜだろう胸騒ぎがする。なぜかあの夢を夢と思うことができない…なぜだ…)」


顎に手を当て考えてみる


俺「よくアニメとかにあるループ?でも流石にそんなことはあるはずがない」


アニメはアニメ現実は現実

アニメで起こる非現実的なことは現実では起こるはずない。当たり前のことだ。


俺「でも納得いかないんだよな…どうしたものか…」


考える事5分


俺「あーもーめんどくせ~もういいや」


考えるのをやめた。


俺「取り合えず夢の中で俺が行っていた屋上に行けば何かあるかもしれないな」


思い立ったが吉日

すぐさま着替え夢の記憶を頼りに屋上へ向かった。


9時15分


俺「はぁ…はぁ…やっと着いた…」


なぜかエレベーターを使わずに階段を使い屋上の扉の前に着く。


俺「この先に何か手掛かりがあるかもしれない…」


そう思い勢いよく扉を開けた。

その先には何もなかった。いや、詳しく言えばありはするのだ。屋上という空間だけがある。しかし、それ以外は無いのだ。空も街も何もかも。俺は導かれるようにして屋上へ足を踏み入れた。

途端に扉が勢いよく閉まる。


俺「!?」


それと同時に俺の頭の中に3つの記憶が浮かび上がった。

夢の中の記憶と同じだ。

1つの記憶は俺はすごく悔やんでいる

もう一つの記憶は俺は何者かによって殺されている。

そしてなぜかあるはずのない記憶も思い出す。


俺「なんだこれは…?俺が…毎日を繰り返している…?」


屋上の光景や記憶に戸惑いながらも頭の中を整理する。


俺「(まずこの記憶は夢ではない事実としてある。しかし2つ目の記憶で俺は死んでるよな…という事はどういうことだ…そしてなぜ俺は今ここにいるんだ…?)」


考える事10分一つの結果にたどり着いた。


俺「3つ目の記憶で俺は毎日を繰り返してるってことは分かっているから…あの2つは事実で俺は何かが原因でループしている?でもこんなことはあり得るのか?」


???「あぁ…あり得るさ」


誰かが語り掛けてくる。


???2「お…俺たちはお前だ…」


もう一人いる。しかもすごく苦しそうだ。


俺「は?どういうこと?お前たちが俺?」


???「ああそうだ」

???2「お前は…何かを成し遂げないといけない…」

俺「何かってなんだよ」

???&???2「それは分からない」

俺「はぁ?なんでだよ」

???「俺達は成し遂げれなかったお前だ」

俺「えっ?」


流石に驚きを隠しきれない成し遂げられなかった俺?


???2「俺たちは…その何か…を…成し遂げれなかった…それを成し遂げる…のが…お前…だ…」

俺「はぁ?なんで俺がやらないといけないんだよ…」

???「お前はそれを成し遂げないと俺たち同じ存在になる…ただひたすらに無という空間をさまよい続ける。」


何を言っているんだ?

空間をさまよう?


俺「ちょっと待て何を言っているのかさっぱりわからん」

???「だよな。お前だからわかる。多分そうなるんだろうなって」

俺「はぁ…」

???「ほらもうここに馴染んでるだろ」

俺「!?」


確かに俺はもうこの場所に馴染んでしまっている。何も疑問も抱かずにこの空間に俺はいる。


俺「確かに…なんでなんだろうか…」

???「多分この空間がお前だからだ」


この空間が俺…?


俺「さっぱりわからん」

???「俺もよくわからないんだ。この空間がお前という存在の空間だという事は分かる」


本当になんなんだこれは


???「まぁ分からないのは俺も一緒だから。多分今後もここにお前は来ると思う。そのたびに一緒に考えようぜ。ちなみにもう一人の俺は刺された俺だな。あまり話せないだろうから気にするな。」

俺「はぁ…」


さっぱり話についていけない。

これが俺なら俺は結構めんどくさい奴なんだろうな…


俺「なぁ一つ聞いていいか?」

???「ああ」

俺「俺はお前と同じになるのか?」

???「それはお前次第。お前が何かを成し遂げれなければお前は俺たちと同じになる。成し遂げればならない。それだけは分かる。」

俺「そうか…それならやってみるよ」


俺は決意した。何かは分からないが何かを成し遂げる。

そのためにはまずはその何かを導き出さないといけない。そう思うと同時に意識が遠のいた。

こんにちは!まだまだ暇だったので書いてみました!個人的にはまだ内容もストーリーもまだ始まったばかりなのですが今後のストーリーがどんなことになるのか自分でもわからないので読んでいる人がえっ!と思うような内容を書いていきたいと思います。良ければ次の話も読んでいただければありがたいです。それでは

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