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under 500

声ないゴミ

アンタなんかゴミだ!と強く言ってしまった。


私も腐ってはいないが、立派なゴミなのに。


SNSを見ている流れで、ふとアイツのことが頭をよぎる。


人間であると認めたわけではないが、上質なゴミとしてはもう認めている。


スマホをいじる流れで、アイツに電話を掛けた。



ぷるるるる・・・・・・


ぷるるるる・・・・・・・


ぷるるるる・・・・・・・ガチャ



もしもし、とアイツに呼び掛ける。


しかし、一向にアイツの高い声は聞こえてこない。


また、アイツを何度も何度も呼んだ。


すると、小動物のように泣く声が聞こえてきた。


そして、ありがとうという声を、スマホ越しに放ってくれた。




アイツはあの日、逃げるようにその場から去っていった。


でもアイツは、全然ふて腐れてなどいなかった。


普段から自分のことを、ゴミだゴミだと自虐している私に、アンタなんかゴミだ!と言われたことが、相当嬉しかったのだという。

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