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過去のお話1

これからよろしくです。

今日の1日が終わり、夜眠る前にまたあの時を思い出す。最愛のおばあちゃんが死んだ日を……















俺は小学生の頃地域のスポーツ少年団に入っていた。運動神経はそこそこ、センターベンチは俺のポジションと言いながら、試合中は友達と喋るか一緒にウォーミングアップをするか。人数は15人くらいで、たまにスタメンに入ってシュートを決め点数を取る。それが俺、赤名弓田あかな ゆたの土日だった。







平日は学校に行く、そこでも俺は人気者だった。女子に対しても男子に対しても。今考えると、子供を喜ばすだけの、笑わせる担当みたいなもんだと思う。しかし、それでクラス内で権力を得て決していじめられないように立ち回っていた。なめられたら、いじめられる、俺の小学校はそんな世界だった。普段から自分に自信を持てなかった俺は、常にヘラヘラして、本気は出してないアピールをしながら、クラスの中心にいた。当時の、小学校の頃は誰がいじめられるかわからない状態だったので俺は早い段階で友達をいっぱい作り、味方を作ることにしていたのだ、権力を得るために。しかし、やっぱり人間関係うまくいかないことが多い、俺のことが嫌いな敵君が現れた。普段からヘラヘラしてるのに、権力を持っていた俺がうざかったのだろうと思うが結局何が気に食わなかったのかはその頃はわからないままだった。





俺は幼なじみの女の子と名簿が近いこともあり、俺はその子と話す機会がとても多かった。その子は女子のボスでもあり、その子と仲良くしていれば虐められないという確信があったからでもある。それと同時に自分の存在が滑稽で笑えてくる自分がいるのにも気がついた。その後、本格的に俺と仲が悪いやつが対立し始めた。その頃から、この先どうなるかわからない恐怖で頭がおかしくなり始めた。いじめられたら終わりという考えがあったからかもしれない。俺は友達と喧嘩することにした。喧嘩の時に相手から飛んでくる暴言が、相手が自分のことをどう思っているのかを伝えてくれたし、相手の思いを知れて気持ちが良かった。俺には喧嘩しかない、俺には何もない、そんなことを考えて追い込まれている俺に、幼なじみの女の子だけ寄り添ってくれた、そして、喧嘩してたらモテないよ!、と言われて喧嘩をしない約束をした。ある日俺は幼なじみの女の子に聞いた、俺のこと好きな女の子っている?と、そしたら女の子はいないみたいだよっと笑いながら答えた。何が面白いのかと俺は怒った。でも、ちゃんと喧嘩はやめるようになった。転校生がやってきた、とても可愛い子で、幼なじみにその話をしたら、転校生の子は性格が悪いって言って怒っていた。










土日のスポーツ少年団とスイミングスクールは疲れるけど、学校の違う友達に会えるから楽しかった。スポーツ少年団は4個の学校から集められており、そこでも俺は中心的人物だった。花輪小学校の子4人に好きな子がいるのか聞いた。俺は丸太小学校であり、中学校で4校が一緒になるので、可愛い子がいるのか気になったからだ。そして、なんと4人のうち2人ともが同じ名前を言った。気になった俺は、その内の1人、A君と一緒にその女の子に会おうと思った。いきなり会うのは恥ずかしいので、ゲームのインターネット通信で知り合うことにした。そして通信をした。話してみると、とても可愛い声で、特別感があるその子に惹かれ始めていた。その頃から違う学校の人と関係を持つようになった。それが中学校に上がる時に周りに有利になるとも思ったからだ。とことん、滑稽だと思った。平日は早く寝るらしくてあまり通信できないので次の土日が楽しみだと思いながら寝たのを今でも覚えている。








学校での日常も変わってきた。俺が喧嘩をやめたことにより、俺の敵が俺をいじめる覚悟を決めたようだ。と、言っても俺は一様、クラスの中心人物だったので大したことはしてこなかった。しかし、お前のお母さんお婆ちゃんかと思ったと言われた、親の悪口を言われたのだ。だから、授業参観来なくていいって言ったのに、と思ってしまった。自分が酷いやつだと思った。だって自分もそう思ったってことなのだから。俺はそれを振り払うかのように、敵を殴ってしまった。このことが原因で俺の勢力図が崩れ始める。まず最初に、先生から喧嘩ばっかりしているのでとても怒られた。その次にクラスに戻ると幼なじみに怒られた、約束破ってまで喧嘩する人嫌い、と言われて悲しかった。だって、幼なじみだけは味方だと思ってたから。でも、殴った俺た悪いと分かっているから何も言えなかった。幼なじみが俺に嫌いと言ったのをクラスのみんなに聞かれたからか、俺の友達が敵の周りへと集まり始めた。その時にふと思った、やっぱりこのいじめばかりが起きる学校では、みんな、空気を読み、いじめられないように有利な方につくような奴が多い世界だったんだと思った。でも今考えると実際は友達にまで喧嘩を売る俺のことに嫌気がさしたのかも知れない。しかし当時の俺は、喧嘩して味方の気持ちを確かめていた俺は正しかったんだと、アホなことを考えていた。その頃から幼なじみと話さなくなり学校に行くのがしんどくなった。









次の土日がきた。例の女の子は新しい女の子を連れてきたので、俺もA君を連れてきて、4人で仲良く話した、楽しかった。この子や他の学校の友達と話している時だけは学校のことを忘れられる。しかし、今思うとこの選択が後に悲劇を生み出す。俺はこの例の女の子のことが好きなスポーツ少年団の子B君をほったらかしにしておいたからかも知れない。でも、当時仲の良かったA君を読んで4人で通信するのは仕方なかったと今でも思う。






次の週学校に行くと、幼なじみが謝ってきた。でももう遅いと思う。俺は何も言わなかった。いじめられるやつも、それを庇う奴もロクな目にあわないから。

でも、結局敵がいじめてくることはなかった。俺の周りから友達を取って、自分のものにできたのが、それか俺の周りに誰もいなくなったのが、か、どちらかわからないがそれで満足したようだった。しかし、帰り際にお前のおばあちゃんこの前学校来てたけど、もう死にそうだね、と笑いながら言われてとてもむかついた、でも、幼なじみの約束を二回も裏切るのは気が引けて喧嘩はしなかった。俺が仕返ししない、それが余計に嬉しかったのか、とても嬉しそうに帰っていた奴の顔は今でも覚えている。その日悔しくて泣いたのも。



俺が帰るとおばあちゃんが庭にいた。おばあちゃんは俺が泣いた後があるのをみて、とても心配そうに話しかけてきてくれた。俺はおばあちゃんが大好きだ。いつも優しく接してくれるし、お母さんとお父さんは家に帰っても仕事の話ばかり、2人の姉は2人で話すかあそびにでかけるかのどちらか、普段の荒れた心がおばあちゃんと一緒にいることで落ち着いた。決して家族が嫌いというわけではなかった。ドラマなどで、喧嘩別れをしたまま相手側が死んでしまう。というようなシーンがあり、小さい頃の俺はそれが怖くて、家族とは絶対喧嘩離れしないようにしてた。そして、この日から学校では何もなかったかのように家ではとても明るい子を演じていた。









1年が経って6年生になった。





急に幼なじみが話しかけてきて、なんだろうと思ったら、敵君と付き合ったことを伝えにきただけだった。そしてこう言った、私が敵君に仲良くするように言ってあげるから、またみんなで遊ぼうと。










こいつは、何もわかってないと思った。









違う学校の友達とはとても仲良くなった。特に例の女の子といい感じになってきた。しかし、俺から付き合おうと言うことはなかった。A君とB君にどんな顔して合えばいいのか分からなくなるからだ。









しかし、この頃から気がつけば良かったのだ。、俺の周りにいる、敵君、幼なじみ、B君が何を思っていたのか。










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