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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
4章マーリン戦争

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421/551

220食目、鎖&銃vs《戦車》&《星》

 ドーム状の障壁で囲われてるはずだが、聖武器に対して薄過ぎた。サンドラが、いち早く聖鎖テンペストを投げ障壁にヒビを巡らせたら、後は落下速度と自分の体重でガラスが割れるように穴を開けた。


「影女、あの時はやってくれましたね」

「また会いましたね。アナタの目的は、これでしょ?」


 《隠者ハーミット》が、懐に隠していた《死神グリム・リッパー》の仮面を取り出した。


「これが欲しかったら、アタシを殺す事ね」


 ビュンと何の躊躇もなく、サンドラは聖鎖テンペストの矢尻を《隠者ハーミット》の心臓へ投げた。


 ガキン

「姉さんには手出しさせない」

「邪魔をするなぁ」


 サンドラの前へ立ち塞がるのは、《戦車チャリオット》。軌道が読み辛い聖鎖テンペストの攻撃を難なく捌き切ってる。


「チッ、なんならお前から先に殺ってやる」

「姉さんに手を出すヤツ許さない」


 俺が着くより先に【武器庫】持ちのとサンドラが戦い始めたようだ。なら、俺はその後ろにいる《隠者ハーミット》を狙う。


 バッシュン

「うぉっ!」

「ムッフフフフフ、その先は通行止め」


 おっと危ない。銃を撃ってきやがった。もう少し避けるのが遅れてたら当たっていた。


 カシャ

「なら、オレも混ぜろよ」

「ケンゴ!」

「遅れっちた。先に行け。こいつとは因縁あるのでね」


 ケンゴが言うなら任せて先に行こう。


「ムッフフフフフ、またもやアナタですかぁ?もしかして、ゲィなのですかぁ?僕は、ノーマルなんですが?」

「違うわ!」


 バン

「いきなり撃つなんて酷い人ですねぇ」


 ほぼゼロ距離で撃つも【盾星シールドスター】により防がれた。


 バンバン

「それに不意打ちとか関心しませんねぇ。森精族エルフのお嬢さん」


 ケンゴの弾を防いだと同時にアシュリーが《ザ・スター》の背後を数本の矢で狙うも銃で完璧に撃ち落とされた。


「人質を取る輩に言われたくないわ」

「ムッフフフフフ、それもそうですねぇ。でも、3対1は卑怯ではないですかねぇ」

「何を寝ぼけた事を言ってやがる。これは戦争なんだぜ?」

「タケヒコ」

「タケちゃん」


 気配を察知せずに《ザ・スター》の背後に聖棍ダグダを突き立てている。

 先の戦いでやったが、この3人の中では棍の勇者が抜きん出て強い。いや、戦い慣れてると言った方が良い。

 魔物モンスターは兎も角として対人戦に銃と弓の勇者よりも慣れ過ぎている。


「お前は獣妖族だったか」

「何だ、獣妖族を見るの今日が始めてたったか?」


 《ザ・スター》は知っている。タケヒコを知らない方がおかしい。

 獣人と獣妖族の国、獣人国家アルカイナには、魔法大国マーリンと同じようにコロシアムがある。

 だが、ここと違うところはマーリンのコロシアムが魔法のみで生死に関わる程の魔法は禁止に対してアルカイナのコロシアムは、何でもアリの殺し合い。相手がギブアップするか死ぬまで決着がつかない。

 そんな所で、棍の勇者であるタケヒコは準王者として君臨してる。他国でも知らない方がおかしい程になる有名人なのだ。因みに現王者は、コロシアムの経営者を担ってる通称:コロシアムの女王と呼ばれる方だ。


「ムッフフフフフフッハハハハ、何で気付かなかったのでしょう?コロシアムの準王者様じゃないですかぁ」

「その呼び名は好きじゃねぇ。あいつに勝つまでは負けられない」

「その相手って、コロシアムの女王でしたかな?凄い肩書をお持ちですなぁ。《ザ・パワー》のヤツは」

「何っ?今なんて言った?」


 《ザ・スター》が最後何か名前を言ったような気がしたが、声が小さくて聞こえなかった。


「さて、お喋りはこの位で。準備は出来ましたかな?《戦車チャリオット》」

「んっ。【武器庫】開放。兵器人形アンドロメダ発進」

「「「なっ!」」」

「これは?!」


 歪んでいる空間から大小様々なファンタジー世界に似合わない機械兵器が次から次へと出てくる。

 これが【武器庫】だけで一国を落とせるという由来だ。別名:国落としとも呼ばれる事もある。


「まじかよ、こんなの地球でもないぜ」

「ムッフフフフフ、僕を相手してる場合かなぁ?」


 《ザ・スター》にとって、《戦車チャリオット》が間に合って内心安堵でしかない。勇者3人を相手にしてたら、命がいくつあっても足りない。

 その内の1人が、コロシアムの準王者なのだから尚更だ。

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