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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
4章マーリン戦争

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217食目、合流

 シロにパフェを満足するまでご馳走すると、時間は過ぎてないが、やっと戻って来れた。

 辺りを見ると《戦車チャリオット》と戦った場所のようだ。少し軽く身体を動かして見るが、疲労やダメージは感じられない。


「流石は、あれでも女神だな」


 さてと、みんなはどうじてるか気になるところ。どうにかして、みんなと合流をしたい。


「おーい、カズトせんぱぁぁぁぁい」

「パイせぇぇぇぇん」

「あれは、ショウとサクラか?」


 ブンブンと腕を振りながら、こちらに駆けて来る二人がいる。魔神教会の幹部と戦っていたはずなのに元気な二人を見ると、こっちまで元気なってくる。


「パイセン無事ですか?」

「あぁどうにかな。二人が無事で良かった」

「オレが殺られる訳ないだろ」

「でも、食べられた時には焦ったんじゃない?」

「それを言うな!」

「食べられたって何?!」


 大雑把にどんな敵と戦ったのか聞いた。俺よりも二人の方が激戦だったと思う。


「いやいや、パイセンの方がヤバいですって」

「【武器庫】ってアレだろ?国1つを滅ぼす事が出来るっていう技術スキル


 一度に展開されれば、そりゃぁ厄介だろう。だが、《戦車チャリオット》の戦い方は、次から次へと武器を取り出し自分で戦うスタイル。

 本来の【武器庫】の戦い方とは根本的に違う。でも、あれは強かった。願うならもう戦いたくない相手だ。


「それよりも、みんなと合流をしたいと思う」

「アタシもそれで良いよ」

「まだ残党が残っているっすけど」


 死亡や退散しても召喚したものは消えたりしない。地球の戦争でいうところの地雷や不発弾みたいなものだ。

 みんなと合流するには、後始末をしながらでないと厳しい。だが、油断禁物だが雑魚な分楽勝だ。


「たくよ、まだこんなに残っているのか」

「召喚主が消えたせいで、統率が乱れ一気に出て来たという事だろうな」

「面倒臭いわね」


 まぁこの面子なら問題なく片付けられる。うん、シロが全快させてくれたから調子が良い。


「とぉりゃぁ」

「はぁぁぁぁ」


 流石はショウとサクラだ。二人は物心付く頃からの幼馴染みと聞いている。連携が、まるでシンクロしてるかのように次から次へと敵を倒していく。


「カズトさん」

「そこにいるのは、サンドラか。それに、その大きな犬は?」

「これは、ワタクシが召喚した地獄の番犬(ケルベロス)のケルちゃんです」

『バウ』


 3つ顔があるし、地獄の番犬(ケルベロス)だとは思っていたけど、予想より怖くない。むしろ、モフモフそうで顔を埋めたい。


「鎖の勇者か」

「そ、そのワンちゃん可愛い」

「むふん、ケルちゃんは可愛くて強いの。触ってみる?」

「「いいの?!」」


 うわぁ、毛並みが柔らかくてモフモフしてる。1日中、モフモフに顔を埋めていられる自信がある。


「おい、急がなくて良いのか?」

「「はっ!」」

「そうだ、みんなと合流しないと」

『バウワウ』

「あっちに勇者の匂いがするってケルちゃんが言ってる」

「うん、何となくだけど」


 羨ましい。こんな可愛い魔物モンスターとなら意思疎通をしてみたい。


「雑魚なら任せて。ケルちゃんなら一捻りだから」

『ワォォォォン』


 ケルちゃんが甲高い遠吠えをした瞬間、こちらに迫っていた魔物モンスターの大群が一気に身体が霧散した。

 まだ残ってる魔物モンスターはいるが、目に見える範囲で8割方ケルちゃんが倒してしまった。


「ケルちゃん凄い」

『バウ』


 サンドラに褒められて嬉しそうなケルちゃん。頭を下げて撫でられている。ヤバい、可愛い。

 可愛い裏腹に魔物モンスターむごい。霧散したから地面が血の池と化してる。酷い臭いだ。


『バウワウ』

「ケルちゃんが、みんなを乗せてくれるって」

「「のるぅぅぅぅぅぅ」」


 うわぁ、モフモフで最高。それに馬より速いし、ケルちゃんの技術スキルなのか?風を感じられない。


『バウ』

「ケルちゃんが勇者を見つけたって」


 ケルちゃんが、クンクンと嗅いだ先に3人の影が確認出来る。


「タケにアシュリー、健吾!」

「その声はカズトか!」

「カズト先輩」

「そのぉ、可愛いワンちゃんはなんですか?」


 残りは杖と本の勇者二人と王様ら王族の皆様だけだ。王様らはコロシアムから出ない限り安全だろう。


「お前らも早く乗れ。急ぐぞ」

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