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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
4章マーリン戦争

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213食目、斧&槌vs《教皇》再びその2

『これでお仕舞いだぁ【肉塊玉ミートボール】』

「なっ!間に合わない」


 幾重の肉塊で出来た壁に囲われたサクラ。巨人族ギガントの腕力を加えてもビクともしない。

 まるで鋼で出来てるような金属音。打撃では相性が悪過ぎる。


『これでお仕舞いだ。その中にいる限り血肉を溶かし吸い取る、まさに我の胃袋と同じ。さて、もう1人にトドメを』


 ショウを探すが、先程までいたところにいない。意気がってほざいていた割には動けずいたから無視したいた。


『あんな身体で動けるはずが』


 少し観察してるだけで分かった。斧の勇者は、先の戦いで相当な痛手を負ってると。

 動ける事事態が不思議な程にズタボロだったはずだ。いったい何処に行ったのだ?


「風の聖斧ヴァイキング【風林火山:疾きこと風の如く】」

『なっ?!』


 いつの間に後ろに!


「ぶっ飛べぇぇぇぇ」

『ぶっふぉふぁ』


 魔物モンスターと化してる《教皇ハイエロファント》が振り向くと同時に物凄い風圧で吹き飛ばされた。


『何が起こった?!』


 頭では理解している。斧の勇者によって吹き飛ばされたのだ。だが、薬を投与する前ならいざ知らず、今は様々な魔物モンスターDNAデータを元に作った薬で5mは越す魔物モンスターになっている。

 台風や竜巻でも吹き飛ばされない程の重量になってるはずだ。それがいとも簡単に吹き飛ばされた。


『有り得ん。有り得ん』

「何が有り得ないのだ?」


 なっ?!いつのまに!吹き飛ばされた地点から、ここまで何の位離れてると思っているのだ。

 目測換算で、凡そ数百mは離れている。それを一瞬で詰めた事になる。


「そらよっと」


 ボコッバキバキ


 聖斧で斬りつける訳ではなく、素手で殴って来た。《教皇ハイエロファント》の肉体に減り込み、口元や目元から血が吹き出る。


『ゲホッゲホッ、な、何だ!この腕力は!』

「炎の聖斧ヘルメス【風林火山:侵略すること火の如し】だ。攻撃のみに重点を置いた技術スキル。手加減は出来ないからな。あらっよっと」


 刃に炎を纏わせ、力強く振り上げ下ろす。タダそれだけなのに数mある大剣を巨人族ギガント龍人族ドラゴノイドが振るったように地面に亀裂とクレーターが出来ている。


『何だ!これは?!』


 避けなかったら本当の意味で肉塊へ変わっていた。


「ハズレたか。遅いのが難点なんだよなぁ」

『くそっ、お前も【肉塊玉ミートボール】に閉じ込めてやる』

「サクラにやったやつか。無駄だと思うけどな」

『ほざけ』


 《教皇ハイエロファント》から無数の腕や触手が生え、ショウに向かって来る。雷の聖槌を使用してたサクラでさえ捕まった代物だ。 


「水の聖斧マリア【風林火山:静かなること林の如く】」

『ど、どういう事だ!我の腕が避けて届かない』


 相手からしたら不思議な経験だろう。自分の攻撃に違う意思が宿ったかのように避けてしまう。


『これならどうだ。【闇玉ブラックバレット】』

「無駄だ」


 途中まではショウの方へと向かって行くのだが、まるで結界があるかのように、あらぬ方向へと軌道が反れていく。


「無駄だと言ったのに分からないやつだな」

「お待たせ」

「遅かったな」

「だって、凄く硬かっただもん」

『あれを破ったというのか!』


 囲われば脱出不可能な【肉塊玉ミートボール】からどうやって脱出したのか?《教皇ハイエロファント》は、望遠鏡みたく目を細め、【肉塊玉ミートボール】をセットした地点を見ると、卵の殻みたく割れていた。


『グッ…………勇者を甘くみていたようだ』


 認めよう。斧と槌の勇者は強い。明らかに、あちらの方が我の格が上だ。だが、ここで仕留めれば、あの方に褒美を貰えるに違いない。


『だが、これならどうだ?』


 馬鹿一つ覚えのように腕というより触手を更に増やし、遥か上空へと打ち上げた。そして、まるで雨のように降って来る。

 広範囲な攻撃でショウやサクラ二人だけなら大丈夫だろう。だが、まだ建物内に隠れてる住民達がいる。避けては建物と共に住民達に被害が拡大する。


「チッ、セコい攻め方しやがって」

「これじゃぁ、全部は守れ切れないわよ!」

「任せろ。土の聖斧アース【風林火山:動かざること山の如し】とりゃぁぁぁぁ、守ってみせるぜ」


 土の聖斧アースを地面に突き立てると、空が夜に近い暗さへと時間が経つに連れなってくる。

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