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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
4章マーリン戦争

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177食目、銃と弓vs星その2

「貫け【貫通する星(シューティングスター)】」


 《ザ・スター》が光輝く弾を作製し手元から、素早くケンゴに向かって6発撃った。


 バンっバンっバンっバン

「遅い。雷の聖銃レールガン【雷螺旋弾サンダーバイル】」


 真っ直ぐに飛んで来る【貫通する星(シューティングスター)】を横に回避しながら雷属性の弾を撃つ。

 光属性の次に速い雷属性の弾だ。それに加え螺旋回転してるので、命中率も高くなってる。絶対必中の弾だ。


「ムフフフフッ、やるねぇ。でも、【消滅星バニッシュ】」




 《ザ・スター》の怖いところは同じ動作、同じ形の弾で違う効果の弾を撃てる点だ。

貫通する星(シューティングスター)】と同じような弾でも効果は全く違う。

 雷の弾と合わすように撃った。全弾命中し、雷の弾は消滅した。威力関係なく消滅させられる。それが【消滅星バニッシュ】、その代わり生きてる者には使えない。


「ワタシも忘れてないでよね。水の聖弓セイレーン【水雨矢レインシューター】」


 アシュリーが一本の矢を放つと不思議な事が起きた。一本が二本に、二本が四本にと倍々に増えていく。


「ムフフフフッ、僕が弾を放つだけの男だとは思わない事ですねぇ。こういう事も出来るのですよ。【盾星シールドスター】」


 《ザ・スター》の前方を覆い被さるように五芒星が刻印された障壁が展開された。


「ムフフフフッ、痛いのは嫌ですからね」

「あら?それは同感だけど、防いで良かったのかしら?」


 《ザ・スター》が張った障壁が矢を防いだ周辺から徐々に溶かしてるように穴が開き始めた。


「くすっ、【毒矢ポイズンシューター】よ。【水雨矢レインシューター】に紛れ混ませていたの」

「良くやった。【雷鳴弾サンダーボルグ】」


 無数の水の矢と雷の弾が《ザ・スター》に襲い掛かる。だが、《ザ・スター》は笑みを崩さない。


「ムフフフフッ、僕は星。僕がNo17《ザ・スター》に選ばれた訳を教えて上げるよ。これぞ、星の力だ。【反重力リフレクト】」


 無数の矢と弾丸は、《ザ・スター》に届く寸前で何かに弾き返されるように180度向きを変え放った本人へと向かった。


「くっ、【雷連射弾サンダーガトリング】」

「きゃっ!【水雨矢レインシューター】。危ないわね」


 咄嗟の反応で跳ね返ってきた自らの技を打ち落とす。流石は銃と弓の勇者という事だ。寸分違ず全段命中という神業をやってのけた。


「ムフフフフッ、流石は勇者というべきですねぇ」

「ほざけ。お前にも出来るだろう?」

「ムフフフフッ、そんな事はありませんよ」

「話してる余裕があるなら攻撃したらどう?火の聖弓アポロン【火鳥矢ファイヤーバード】」


 アシュリーが放った矢は、まるで不死鳥如く鳥の形に変わり《ザ・スター》へ迫って来る。

 直ぐに何か対応しなければ焼き殺されるところだが、その美しい火の鳥に惚けてしまった。


「ムフフフフッ、名残惜しいですが死にたくなのでね。【水星弾マーキュリー】」


 火の鳥より遥かに大きい水属性の弾を撃った。火の鳥を飲み込み、あっという間に鎮火しアシュリーを飲み込もうとしている。


「アシュリー避けろ!」

「ムフフフフッ、無理ですねぇ。圧倒的な星の圧力に呑まれてます。動こうとしても動けないはずですねぇ」


 アシュリーに二人の声は届いていない。《ザ・スター》が放ったタダの水属性の弾のはずなのに体が動かないでいる。


「た、たすけ━━━」

「アシュリー!」


 お互い手を伸ばすがアシュリーだけ飲まれ、複数の建物を巻き込みながら後方へ吹き飛んだ。


「ムフフフフッ、これで一人」

「よ、よくもぉぉぉぉぉ。アシュリーをぉぉぉぉぉ」


 助けられる距離にいたはずなのに助けられなかった。手を伸ばせば助けられたのに助けられなかった。自分の不甲斐なさに腹が立つ。

 そして、目の前のコイツをけして許さない。絶対に殺してやる。


「ムフフフフッ、良いですねぇ。良いですねぇ。その殺気を向けられると……………ゾクゾクします。痛いのは嫌ですが、その殺気は大好物です」

「うるせぇ。掛かって来いやぁぁぁぁぁぁ」


 銃という遠距離の利点を捨て、両腕を【龍化】させ直接《ザ・スター》に殴り掛かった。

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