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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
4章マーリン戦争

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168食目、魔物召喚

「それじゃぁ、ワタシは《戦車チャリオット》と行くよ」

「忘れてるんじゃあるまい?いいな、例の物を探し出せ」

「ふん、ワタシを誰だと思ってるのよ?《隠者ハーミット》だよ?貴様よりも強いのよ?」


 と、《教皇ハイエロファント》に宣言してから自らの影に飛び込んでこの場を後にした。

 《隠者ハーミット》の言動に拳を握り締め、わなわなと肩を震わせる。だが、それは真実で逆立ちしても《隠者ハーミット》には勝てない。


  「ムフフフフ、僕も行くかな。では、ご武運を」

「貴様も分かってるな?失敗は許されないぞ」

「分かってるさ」


 《ザ・スター》は、自分の技術スキルを応用し、空中に透明な足場を作る。そこに飛び移りながら移動し、去っていく。


「たくよー、《教皇ハイエロファント》早くしねぇか。オレらから始めねぇと何も始まらないじゃないかよ」

「《吊るされたハングドマン》そんな事を言うのは良くないよ。《教皇ハイエロファント》も苦労してるんだから。あっ、儂らよりも弱いから仕方ないのか?」

「それは言えるな。たまには《死神グリム・リッパー》も良い事を言うじゃないか」

「「も」は余計ですよ」


 《吊るされたハングドマン》と《死神グリム・リッパー》にも言われ《教皇ハイエロファント》の怒りがワナワナと湧き上がり額に血管が浮き出るが、今逆らったら死ぬので自分に技術スキル命令オーダー】を応用し落ち着かせる。


「さぁやりますよ」

「よっしゃぁぁぁぁぁ」

「やりますか」


 それぞれ掌を前に突き出すと三人の手元に魔方陣が表れた。数秒後、それぞれの足元に先程の魔方陣よりも比率10倍はあろう魔方陣が表れる。


「【召喚サモン:骸骨騎士スケルトンナイト】」

「【召喚サモン:人形兵ドールズ】」

「【召喚サモン:魔物兵モンスターズ】」


 剣や盾を装備した骸骨スケルトン死の人形(デスドール)と似た風貌だが剣と盾を装備してる違う人形、二足歩行が出来る魔物モンスターの中で上位エリートを冠する化物数種を、それぞれ数百単位で召喚する。

 普通なら人間の魔導師数十人分の魔力が必要だが、これを成し遂げた三人にとって雀の涙程度の魔力しか使ってない。

 

「さぁ進めぇぇぇぇぇぇ。暴れろぉぉぉぉぉ」

「キャハハハハハ、久々に血が見れるぜ」

「さてと研究材料モルモットなれる奴はいるかな」


 三人が召喚した魔物モンスター達は、街の建物を壊し闘技場へ行けなかった人達を襲い始めた。

 直ぐに異変に気付いた衛兵が対処するが、あまりの実力差で殺られるばかりだ。


「ここからは自由行動か?」

「あぁ自分の手で倒したい輩がおろう。欲しい物を奪うのも良かろう」

「オイちゃんは、どちらでも良いけどね」

「キャハハハハハ、あの風の隊長さんはオレの獲物だからな」


 三人が解散した後、闘技場のVIPルームにも騒ぎの伝達があった。

 だけど、国民の過半数は闘技場にいる事が救いだろうか。この闘技場は、緊急事態が発生した時の避難場所として防衛機能が備わっている。

 その一つが、敵の侵入を防ぐための何重へと展開する障壁がある。この障壁は、勇者が持つ聖武器でも突破は困難を極める。


「それで急に魔物モンスターが現れたと申すのか?」

「はっ!おそらく召喚魔法だと思われます。ただし、あの大量に出現した魔物モンスターを見るに1人の仕業ではないだろうと」

「マーリン女王陛下発現よろしいですか?」


 手を挙げたのは魔法大国マーリンに召喚された本の勇者である須藤凛だ。


「リンか。発現を許す」

「はっ!おそらくは、かの有名な魔神教会の仕業だと進言します。これを見て下さい」


 リンは、聖書ブリーズ・アメンの技術スキル世界地図ワールドマップ】を、ここにいる全員に見えるようホログラムとして展開した。

 魔法大国マーリンの地図上に赤い点々が無数に点灯している。おそらく、これが召喚されたという魔物モンスター達だろう。


魔物モンスターとは違う異質な反応が、ここに見られます」


 魔物モンスターとは違う黄色の点が3つ点灯している。その点をリンがタッチすると、詳細な容姿と大雑把なステータスが掲示された。


「この三人が魔神教会」

「……………!!」


 鎖の勇者サンドラ・ミッチェルが、掲示された三人の内の1人、骸骨のお面を被ってる男に睨むように目を向けていた。

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