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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
3章魔法大国マーリン

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SS7-32、女婬夢族ジブリールの居場所~正義と結ばれる~

 魔神教会総本山からミスティーナを置いて帰って来たジブリールと《正義ジャスティス》の二人。

 魔神教会総本山は、外の日の光が入らないため時間感覚が分かり難い。もう帰った頃には夕方となっていた。

 その後、宿屋で軽く食事を済ませ部屋に戻った。

 バタンと扉が閉まった後にチラチラとお互いにお互いの事を見詰めては初らしく頬を赤く染めている。


「《正義ジャスティス》、それともカズヤと呼んだら良い?それか真の名前で呼んだ方が良いのよ?」

「そうだな、幹部名コードネームで呼び会うのも変だし、名前で呼び合おうか。もちろんカズヤの方でな」

「分かったのよ。それで本当にヤるの?」

「お前は━━━━ジブリールは俺とヤりたくないのか?」

「ヤりたいに決まってるじゃないのよ。カズヤと結ばれるなんて、こんなに嬉しい事はないわよ」


 《正義ジャスティス》は、ジブリールに一気に近付きベッドに押し倒すように口付けをする。

  ジブリールも《正義ジャスティス》を離さないと両腕を背中に回し抱き合う。

 そして、このままの勢いで《正義ジャスティス》は、ジブリールの初めてを貰うのであった。


 魔神教会総本山からイクナスに戻って来て、あっという間に一週間経ってしまった。

 初めての日を境に《正義ジャスティス》とジブリールは、タガが外れたように毎晩お互いを求め合うように愛し合った。

 それで《正義ジャスティス》は、自分では元気のように振る舞うが精力を使い果たし登城するのが億劫だ。

 その一方でジブリールは、赤ん坊の肌のように肌が艶々と輝き元気満タンだ。この一週間、日を増す事にジブリールは、ベッドの上で激しさを増し《正義ジャスティス》が対抗出来ない程に荒々しかった。


「カズヤさん、お待たせしました」


 そして、今《正義ジャスティス》とジブリールは冒険者ハンターギルドイクナス支部にいる。


「なんだ、今日も副マスターなのか?」

「はい、ギルマスは多忙な方なので」

「お前も苦労してるのだな」


 何となく察してしまう。冒険者ハンターギルドイクナス支部のギルマスは、おそらく遊び人なのだろう。

 先日に会った時よりも副マスターであるフェイの顔色が優れない。いや、疲れてると言った方が適格か。

 ブラック企業で何徹も会社で寝泊まりしてるような顔色をしている。


「そんなお前にこれをやろう」

「これは?」


 《正義ジャスティス》は、冒険者ハンターギルド副マスターフェイに某有名な栄養ドリンクのビンを手渡した。


「それを飲むと疲れが回復する。一種のポーションだと思ってくれれば良い」

「そんな高価な物は受け取れません」


 この世界:アグドの常識として一般のポーションは木を削って作った容器に入れてある。冒険者ハンターもこちらを使う。

 その一方、ガラスで出来てるビンに入ってるポーションもあるが、それは貴族や大商人しか使わない。

 つまり、《正義ジャスティス》が手に持ってるのは高級ポーションの類いだと思われてる訳だ。


「いえ、高くない物ですので受け取ってください。お世話になったのですから」


 実は教祖カノンの側近の一人である《世界ザ・ワールド》が用意したものらしい。

 どんな理屈かは理解出来ないが、他の世界にも干渉出来るらしく、その世界の物品を手に入れる事が可能らしい。

 ただし、そんなに頻繁に使用出来るものではなく、制約やリスクもあるとかないとか。

 それは兎も角として俺が魔神教会総本山に戻る度に大抵支給される。魔神教会に貢献している幹部程に支給される物品は多くなるシステムだ。


「それなら貰いますけど、本当に良いのですね」

「はい、構いません。再びお会いした時に副マスターが元気ないと俺が困ります」


 キュン

 何か変な音が何処からか鳴ったような気がするが、どうやら気のせいらしい。

 うん、冒険者ハンターギルド副マスター:フェイの瞳がハートマークになってるような気がするが、気のせいだ。


「副マスター大丈夫ですか?」

「はっ!いいえ、何でもありません。転移門まで案内します」


 冒険者ハンターギルド副マスター:フェイの背後を着いて行く《正義ジャスティス》とジブリール。

 転移門の前まで着くと、数名の魔法使いがスタンバイしており、良く聞き取れないが呪文を詠唱しているようだ。


「転移門は、かなりの魔力を使用します。こうやって数名の魔法使いで魔力を充填してるのです」


 冒険者ハンターギルド副マスター:フェイの説明が終わる頃には、転移門から淡い光が漏れ出し魔力充填完了したと魔法使いの一人が報告するのである。


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