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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
3章魔法大国マーリン

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SS7-31、女婬夢族ジブリールの居場所~教祖に悪魔を紹介する~

 《正義ジャスティス》は、けして教祖カノンの命令でジブリールを抱く訳ではない。

 ただし、教祖カノンの命令という後押しがなかったら何時になるか分からなかった。教祖カノンの命令は絶対てあるが、これは自分の意思でヤるのだ。


「き、教祖様」

「カノンで良いよ。私もジブリール……………ジブちゃんって呼ぶから」

「では、カノンありがとうなのよ。これで━━━━とヤれるのよ」

「あっ、名前教えて貰えたんだ。《正義ジャスティス》は、心を開いた者にしか本当の名前を教えないからね」


 教祖カノンに暴露され、ジブリールは《正義ジャスティス》の顔を覗き見ようとするが、《正義ジャスティス》本人はソッポを向き目を合わせてくれない。

 初対面の時に本来の名前をジブリールに教えている。《正義ジャスティス》の名前を知ってる者は、教祖カノン、No6《恋人ラバーズ》ジブリール、No0《愚者ザ・フール》、No21《世界ザ・ワールド》しかいない。

 教祖カノンは、あるじなので当たり前。《愚者ザ・フール》と《世界ザ・ワールド》は、教祖カノンの側近なので、もちろん知っている。


「さてと話が逸れたわね。《正義ジャスティス》の用事って、そのかしら?」


 教祖カノンの視線がミスティーナに向けられ、当のミスティーナは金縛りに合ったように動きが鈍くなっている。


(ワタシよりも明らかに幼い子が教祖様?それに目が合っただけでも怖い。怖くて堪らない。早く逃げたいのに体が動かない)


「ジブちゃんとは違った可愛さがあるわね。ねぇ、この子に《悪魔デビル》のアルカナを使用したの?」


 やはり分かってしまうか。

 教祖カノンは盾の勇者でもある。聖盾ムーンローアのシリーズ系は、タロットで他のシリーズ系とは異なる。

 それは自分以外の者にもタロットの能力を分け能える事が出来る点だ。

 アルカナというカードとして物質化し、それを能えたい者にあげる訳だ。一種類に付き一名で全部で23人に分け能えられる。

 アルカナは、渡すのと同時に体の中に沈むように消える。そして適正があれば、そのままアルカナの能力に目覚める。


 ただし、制約がある。

 ・教祖カノンには逆らえない。

 ・基本的に幹部達は平等であるが、アルカナにも上下関係があり、上位のアルカナは下位のアルカナを死なない程度に痛め付けられる。ただし、死ぬと判断された攻撃は不発に終わる。

 下位のアルカナは、上位のアルカナに攻撃は不発に終わる。

 ・教祖カノンに逆らおうとすると、身体中に痛みが走り動けなくなる。

 ・二種類以上のアルカナは取り込めない。

 ・もしも死んだ場合、教祖カノンの手元にアルカナが戻ってくる。

 ・教祖カノン本人でなくても幹部の誰かがアルカナを渡し、幹部にする事も可能。その場合、誰に使用したか教祖カノンに認知される。

 以上が制約の内容である。


「あぁ適正があると思ったのでな」

「へぇー、一発で成功とはやるね。私が教祖のカノン、よろしく」


 ほんの数分前まで感じていた絶対的な強者の雰囲気は教祖カノンからは感じられない。


「ミスティーナだ。知ってるの思うが《悪魔デビル》を承った」

「うん、知ってる。でも、まだ馴染んでないね。《悪魔デビル》は意地汚いところがあるしね。そうだ、《世界ザ・ワールド》お願いがあるのだけれど」

「教祖カノン様の仰せのままに」


 《世界ザ・ワールド》は、膝を付き頭を垂れる。《愚者ザ・フール》と同様教祖カノンのためならどんな命令でも聞く忠誠心を持っている。


「まだ何も言ってないけど、まぁ良いわ。あなたに《悪魔デビル》の修行をやってもらうわ」

「えっ?!ワタシ、カズヤの近くが良いのだけれど」

「あら?そんな事を言っても良いのかしら?再開した時にもっと強くアナタを《正義ジャスティス》に見てもらった方が良いと思うのだけれど」


 《正義ジャスティス》とジブリールに聞こえないようミスティーナにだけ聞こえるように耳元で小声にてヒソヒソと話した。


「分かったわ。やってやるわよ」

「それじゃぁ、《世界ザ・ワールド》後はよろしく」

「御意。着いて来い《悪魔デビル》」

「ちょっ!待ってよ」


 《世界ザ・ワールド》の背後を着いて行くミスティーナ。元々ここにミスティーナを《正義ジャスティス》は置いて行くつもりであった。

 基本的に幹部は二人一組であり、《正義ジャスティス》のパートナーは《恋人ラバーズ》であるジブリールだ。

 ミスティーナが《正義ジャスティス》を狙っていても最初から入る余地など無かった訳である。

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