正夢
7月4日の0時に
世界遺産の自由の女神を盗みに参ります
怪盗 ロバートソン
この予告状は一夜にして全世界に広がった
そりゃそうだ、だって世界の遺産を盗むなんていままでになかったのだから
まぁ第一に自由の女神を盗めるはずがないのだ
あんなに重たいものを盗むなんて一人の人間には絶対的に無理なのである
かと言って一人とは限らないのである犯人は複数の人で盗もうとしているかもしれないし、重機を使うかもしれない
「浅見さん、浅見さん」
なんだ、誰だこんなときに…
「浅見さん勤務中ですよ、寝てないで起きてください」
そうか俺は警部の浅見龍、殺人事件の捜査をしてたんだ、それから犯人を捕まえてるときに共犯者から睡眠薬を吸わされたんだ…
「浅見さん起きてください」
「あ〜ごめん」
「勤務中ですよ、なんで寝てるんですか」
「犯人を捕まえてるときに共犯者に睡眠薬を吸わされたんだ」
「そういうことだったんですか、でも安心してください犯人と共犯者は今頃取り調べ中です」
「そうかならよかった」
「本当心配しましたよ、勝手にどっかにいってすごく探したんですよ」
「ごめんごめん、昼奢るから…」
しかし物騒な夢を見るものだ世界遺産を盗む夢なんてなんだか不吉な予感がするなぁ(苦笑)
「では署に戻りますよ浅見さん」
「あぁ」
俺と部下の桐橋黄泉は警察署に戻った
キーンキーンキーン
お昼の時報がなった、桐橋に昼飯を奢ることになっている俺は安いうどん屋に行こうと思っていた
「浅見さん、フレンチ食べに行きましょう」
おいおい奢りだからって…まぁ今日は迷惑かけたしたまにはいいだろう
「おぉわかった、ただし美味しいところだよなぁ?」
「もちろんです!」
そう言い俺たちは桐橋がいう美味しいフレンチを食べに言った
「会計12000円です」
定員から値段が言い渡された
高すぎだろフレンチってもっと安いもんかと思ってた…
いま20000しか持ってないし残り8000円か…はぁ
「ゴチになります」
桐橋め奢りだからって高いもんばかり食いやがって…
「ありがとうございました〜」
店を出て財布を見るとレシートと野口さんが8枚になっていた(知っていたことだか…)
そんなこともありつつやっと一日が終わった
「ただいまぁ」
そう言っても誰も返事がない、そりゃそうだ俺は独り身なんだから…はぁ
朝になり俺は警察署に向かった
「浅見さん、おはようございます」
桐橋はいつもより固めな雰囲気だった
何かあったのだろうか?上司として聞いたほうがいいのだろうか?しかしそっとしてあげるほうがいいのだろうか?
「浅見さん、大変です!この警察署に犯行予告が来ました!」
「なにぃ!」
そうこれが夢で見た怪盗からの予告だった…