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懐花しい詩

森はうたう

作者: 懐花

降る雪のように 落ちて溶けるなら

それでいいよ


咲く花のように 折れて枯れるなら

それでいいよ


夢と現は 境界に

今日と明日は 曖昧に

わたしは知らない

わたしは知らない

終わりを告げた



降る雪のように 白く積もるなら

それでいいよ


舞う花のように 散って消えるなら

それもいいよ


水と氷は 密やかに

土と風は 穏やかに

わたしを包んで

わたしを包んで

隠してほしい



誰かが思った

守ってほしい 破ってほしい

誰かが思った

作ってほしい 壊してほしい

誰かが思った

続いてほしい 終わってほしい


誰もが思った

ほしいほしいほしいほしい

全てがほしい


そうして



森と光は 柔らかに

月と闇は 真夜中に

草木は揺れて

小鳥は謡って

教えてくれた


おわりはちかい と

おわりがくるよ と

教えてくれた



いきたい いきたい

みなと いきたい


小鳥は叫ぶ

にげて にげて おいつくまえに


いきたい いきたい

みなは はしった



森はざわめき 空はきしむ

大地は割れて 仲間は去った

ああもう逃げられない


いっぽも うごけない



泣いた 泣いた

遠くのものも 残ったものも

わたしを振り返って 皆 泣いた 

 


ここはおわると ないた



読んでくださりありがとうございました。

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