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占いのお話

「ロン、で御座います」


 浅葱はそう言って牌を倒した。

 対子が七つ。そしてマッチ棒一本が置いてある。

 役名は七対子、立直。役は三。


「うう、当てられた…」


 榮はマッチ棒三本を対面の浅葱へ渡した。

 左手側の上家には矢尾が、右手側の下家には菫が座っている。

 矢尾は詰まらなそうに仏頂面をしながら、菫は面白そうに笑いながら、ガチャガチャと牌を混ぜている。


 この屋敷で行われる麻雀の得点形式は少々特殊だ。

 通常は二万五千点分の点棒が割り振られるが、この卓ではマッチ棒が二十五本ずつ割り振られる。マッチ棒一本千点の計算だ。

 当てられた際、役の数が支払うマッチ棒の数となり、ツモ上がりの際は役数が二倍となる。

 子がツモ上がりをした時は親が1/2を支払い、子が1/4ずつを支払う。親がツモ上がりをした場合は1/3ずつを支払う。


 先ほどの浅葱の上がりは三だった。もしもツモ上がりだったならこれが六となる。

 割り切れない時は切り捨てで支払うのだとか。


 榮は素人なりに打ってはいるが、熟練の三人に及ぶべくもない。 

 上がった役はタンヤオに一盃口、役牌のみと軽い役ばかり。

 対して矢尾や菫、浅葱の三人は複合役で上がっている。


 あっと言う間に、榮の残ったマッチはあと九本になってしまった。

 今の所一位が矢尾、二位が菫、三位が浅葱となっている。


「うう…矢尾さぁん。やっぱり無理です。たった十五分じゃ覚えられませんって。手加減してくださいよぉ…」

「勝負に手加減なんて言葉はないわ。さ、次よ次」


 牌を十七枚並べ、更に十七枚を重ねる。榮のやり方は未だ覚束ない。

 牌を並べ終わり摘まもうとすると、菫が榮に語りかけた。


「それならぁ『賭け』をしましょうかぁ?」

「『賭け』ですか?」


 菫は『賭け』を榮に持ちかけたようだ。


「『賭け』と言ってもぉ、お金を使ったりはしないわぁ。この局で終わりだけどぉ、四位から脱出できたら貴女の勝ちぃ。出来なければ私の勝ちぃ。どうするぅ?」

「あの…ちなみに、何を賭けるんです?」

「そうねぇ…貴女が勝てたらぁ、占いをしてあげるわぁ」

「占い、ですか?」


 昨日の夜、この屋敷の主である菫の占いについて、矢尾に聞いてみたのだ。

 『菫の占い? 予約するのにもお金がかかるし、占いをするにもお金がかかるけど、それでも三年待ちとか言ってたわよ。占いを信じるなんて馬鹿な輩よね』

 どうやら、矢尾は占いに対して懐疑的のようだ。


「私は何を賭ければいいんですか?」

「そうねぇ…それならぁ、それを賭けてもらおうかしらぁ」


 菫が指差したのは、榮の胸元。

 目をやると、鹿屋野から貰ったペンダントが見えた。


 なるほど、これを賭けるのか。


「どうかしらぁ?」

「いいですよ」

「あらぁ? 本当にいいのぉ? 後で『止めた』って言うのは無しよぉ」

「ええ、大丈夫です。そんな卑怯な真似はしませんよ」


 矢尾が榮の耳元で言う。


「榮、本気なの? 菫は容赦しないわよ」

「大丈夫ですよ、矢尾さん」


 榮には妙な自信があった。

 心の底から湧きあがってくる、不思議な感覚。

 そうだ、この感覚は前にもあった。


 コンビニの当たり付きアイスを買った時。雑誌の懸賞を見つけた時。商店街の福引を見かけた時。

 胸に何かが積もるような、重く感じる時があった。

 その時に限り、必ず当たるのだ。詳しい理屈など分からないが、外れない。


「それじゃあ始めましょぉ? サイコロを振ってぇ?」


 榮がサイコロを振り、出た目は五。

 自分の前の山。その右から六列目の牌を四枚取る。次に菫が、浅葱が、矢尾が取った。それを三巡。

 チョンチョンと牌を二枚取る。三人もそれぞれ一枚ずつ取った。

 牌を開け並べる。


「菫さん。止めるなら今の内ですよ?」

「あらぁ、随分自信があるのねぇ。私もぉ、卑怯な真似なんてしないわぁ。早く捨てなさいよぉ」


 最後通牒は済ませた。ならば良いだろう。

 牌を揃え、確認した。


「そうですか。なら…ツモです」

「は?」

「…は?」

「はぁ?」


 矢尾が、浅葱が、菫が間抜けな声を上げる。

 しかし榮は、カシャリと牌を倒した。

 

「四暗刻、字一色、大三元、天和。四倍役満で五十二役。ツモ上がりですから二倍の百四ですね」


 榮は麻雀については素人だ。

 役は何とか覚える事ができたが、経験値は皆無。

 だから、これまで何度も打ってきた三人には手も足も出なかった。

 しかし、最初に役が完成してしまえば、経験など関係ない。


 三人からマッチ棒を貰う。

 浅葱と菫は足りなかったようで、マッチ棒は一本も残っていない。


「私が一位です。菫さん『賭け』は私の勝ちですね」


 呆然としている菫に、榮は言った。

 矢尾も浅葱も呆然と、榮を見ている。


「うふふぅ、うふふふふふぅ」


 耐えきれないように笑い出す菫。


「素晴らしいわぁ。なんて滅茶苦茶なのかしらぁ。とてもとても素晴らしいわぁ。こんなの久しぶりよぉ」


 菫もカシャリと牌を倒す。

 その並びを見て、榮は驚愕した。


 国士無双十三面待ち。


 慌てて菫が取るハズだった牌を見ると、正に待ち牌だった。

 ゾワリと背筋が冷えた。もしも上がることが出来なかったら。

 負けていたのは自分だった。

 牌の並びに驚愕している榮だったが、菫の声が耳に届く。


「今日はお開きねぇ。榮さん。明日、浅葱を迎えに行かせるからぁ。お休みなさいねぇ」

 

 そちらを見ると、ペコリと頭を下げて扉を閉める浅葱の姿が見えた。


「あ、あの、矢尾さん? もしかして私、大変な事をしちゃいましたか?」

「…ある意味、大変かもね。厄介な奴に目を付けられて」


 ―――厄介な奴?


 そう疑問に思った榮だが、矢尾に連れられ部屋を出ていくのだった。




―――



 天気は快晴。昨日の雨が嘘のようだった。

 朝食を食べ、蔵の中の骨董品の虫干しをしていた。


「矢尾さーん。そろそろ運びますか?」

「そうね。良い頃合いじゃないかしら」


 矢尾と一緒に机を持ち、運び出した蔵とは別の蔵へと運び入れる。

 大きな机、より大きな屏風、何かの木の根、大きなキノコやブラウン管テレビがあった。


 一段落ついて休憩をしていた時、背中から声がかけられた。


「榮様」


 後ろを振り向く。

 昨日、一昨日と変わらぬ藍色の袴に白い小袖。

 深々と頭を下げ手を前で組んだ浅葱の姿がそこにはあった。


「御迎えに上りました。どうぞ此方へ」


 ―――お迎え? ああ、昨日の…


 どうやら、昨日の『賭け』の清算のようだ。

 たしか、占いをしてもらうのだったか。


「別に大丈夫よ。もう殆ど済んでるから。行ってらっしゃいな」


 手を振って言う矢尾。どうやら今日の分は終わったようだ。


「分かりました。それじゃ矢尾さん、後はお願いします」

「それでは矢尾様、失礼致します」

 

 ペコリと頭を下げて、浅葱は屋敷の方へ歩いていく。榮も慌てて着いていった。

 しばらく歩くと、見上げるほどに大きい屋敷の麓に到着した。

 宛がわれた部屋は離れである。離れと本宅は繋がっていない為、近づく事もなかった。

 こうやって改めてみると、本当に見事だ。

 

「榮様、此方へ」


 浅葱に促され玄関に入り、靴脱ぎ場で靴を脱いだ。

 廊下が一直線に続いている。襖も灯りも何もない。

 板張りの廊下だけ。なんだか不気味だ。


「私が屋敷に入る事は許されておりません。榮様御独りでと言い遣っております」


 カラリと玄関の戸が閉められた。

 どうやら一人で行けと言う事らしい。


 恐る恐ると、両手を広げた幅ほどの広さの廊下を歩む。

 軋む音一つない。薄ら暗く、不気味さが一層引き立つ。


 突き当りを右に。曲がった先を更に右に。階段を降りたその先を左へ。

 その後も何度か角を曲がると、両開きの襖があった。

 取りあえず開けてみる。


「あらぁ、よく来たわねぇ。待ってたわよぉ」


 菫の声だ。声のした方を見る。

 いつも通りの紫のドレスのような服に身を包み、大きな安楽椅子に腰かけていた。

 その両腕は白い長手袋で覆われ、黒いベールで顔を隠していた。

 薄暗闇のせいで、ベールの奥の表情は窺い知れない。


「あ、それじゃあよろしくお願いします。ところで、どんな占いなんです?」


 榮がイメージする占い。それはタロットとか水晶。あとは姓名判断や手相だ。

 しかし、菫の座る椅子の前には小さな机のみ。そういった道具は何もない。


「うふふぅ。私の占いはねぇ、未来を教えるのぉ。小道具なんていらないわぁ、必要ないからぁ」


 菫が言うには、小道具を使う占い師は偽物が大多数。本物など1%にも満たない。

 その本物も大概は力が弱く、精々数日先を当てるのが関の山だと言う。

 それでも驚異的だが。


「榮さん。この部屋に来るまでに何回も曲がったでしょぉ? 結果的にはこの部屋に着くのだけれどぉ、その過程は様々だわぁ。どこをどう曲がればどういう未来に辿り着けるかぁ。私はそれを教えるのぉ。大概が最良の未来を教えろって来るのだけれどぉ」


 ふむなるほど。

 多次元並行世界というものか。

 朝ご飯を食べた世界、食べない世界。事故に遭った世界、遭わなかった世界。

 YESかNOで分岐したり、生か死かで分岐したり。

 そういった世界が無限に連なっているとかどうとか。


 そんな事を大学の同級生が言っていた気がする。

 お昼ご飯のメニューを決める事で忙しかったから、半分以上は耳を素通りしていたのだ。

 さっぱり分からない。


「分かっていないようねぇ。簡単に言えばぁ、榮さんが必要とする未来を手繰り寄せるのぉ。分岐点で行動を取れば確実にねぇ」


 なるほど。

 つまりは希望の未来を叶える、と言う事か。


「あの、望みと言うと、例えば…」

「よくあるのはぁ、総理大臣に成りたいとかねぇ。大抵は叶える事も出来ずに自滅するんだけどぉ」


 もしや、叶える望みの大きさによって『分岐』の際の行動が難しくなるのではないか。

 この屋敷に訪れる者の殆どが政財界の大物だと言う。しかし、殆どが自滅すると菫本人が言った。

 そうならば頷ける。


「器に合わない権能なんてぇ、身を滅ぼすだけよぉ。これは忠告。いつもはしないんだけどねぇ」


 しかし困った。

 叶えたい望みなど、急には思いつかない。


「少し、考えさせてもらっていいですか?」

「構わないわよぉ。今日の予約は全部キャンセルしたからぁ」


 何か大変な事を言った気がする。

 今日を予約した財政界の大物には悪い事をした。


 しばし考える。

 数分経っただろうか。自然と口から言葉が漏れた。


「カレーライス、ですかね」

「カレーライスぅ?」

「今日のお夕飯がカレーライスになる未来はどうですか?」


 ベールで顔は見えないが、きっとポカンとした顔をしているのだろう。


「ふふぅ、うふふふぅ」


 堪えきれないように笑い出す菫。


「どうです? 分かりますか?」

「榮さん、本当に面白いわねぇ。そんなの簡単よぉ。私が浅葱にそう言えばいいのぉ」

「あ、それもそうですね。なんだか勿体ない事をしましたかね?」

「勿体ないわねえ。私がタダで占うなんて初めてよぉ?」


 クスクスと笑われるが、なんだかスッキリとした。


「これで『賭け』の清算は終わりねぇ。楽しかったわぁ。ありがとうねぇ」

「あ、はい。こちらこそ」


 長手袋を外した菫の手を握る。ゾッとするほど冷たかったが、手の冷たい人は心が温かいと言う。

 きっと菫さんも心暖かな人なのだろう。 


 榮は頭をポリポリと掻きながら、後ろの襖を開き部屋を後にした。

 自分でも馬鹿な事をしたなぁ、と思いながら襖を閉める。

 襖が閉まりきる、直前。


「けれど、嫌いじゃないわ。茨の道を歩むのも運命を覆すのも人間の権能の一つだから」


 そんな声が榮の耳に届いた。

 どういう意味だろうと聞くために襖を開けようとする。

 しかし襖は、不自然なほどに固く閉じられていた。




―――




 菫の占いが終わった後、浅葱に見送られ部屋へと戻った。

 矢尾も部屋に戻っていた。何かの書類を纏めていたので、榮もそれを手伝った。

 初日に浅葱から渡されたリストの確認のようだ。


 どうせならと、手伝いを申し出ると全て纏めて榮に任せ、自分は散歩に出て行ってしまった。

 四苦八苦しながらもなんとか終わらせると、いつの間にか夕方になっていた。

 ふぅ、とため息を吐くと、ぷぅんと良い匂いが漂ってくる。この匂いはカレーに間違いない。

 いつの間にか矢尾も戻ってきていた。どこへ行っていたのかを聞くと、菫と世間話をしてきたと言った。


 その日の夕食はカレーライスだった。

 タマネギがしっかり炒められたのかコクがあり、ジャガイモはホクホク。ニンジンは甘く煮えていた。

 榮が作ったサラサラのカレーではなく、具が溶け込んだドロドロのカレールーはご飯とよくからんでいた。

 そしてピリリとした辛さが丁度いい。

 

「美味しいわね。うん、美味しいわ。榮のも美味しかったけれど、浅葱のも負けないくらい」


 矢尾は絶賛しているが、榮も同意である。

 こういうトロトロなカレーライスは久しぶりに食べた。

 非常に美味であった。


「ごちそう様です、浅葱さん。とっても美味しかったです!」

「ふぅ、美味しかったわ。ごちそうさま、浅葱。それと、明日は夕方に戻る予定だから、夕食はいらないわよ」

「畏まりました。菫様にそう伝えます」


 ペコリと頭を下げる浅葱。綺麗に平らげられたカレー皿を持って部屋を出ていった。


「それじゃあ榮、明日で終わりよ。けれどごめんなさいね、予定よりも伸びてしまって」

「別に構いませんよ。面白い人にも逢えましたから」


 菫、浅葱、鹿屋野。

 最初は良い印象を受けなかったが、時間が経つにつれてとてもユニークな人だとわかった。

 おそらく、矢尾についてこなければ、一生出会えなかったであろう人だ。


 それに、火曜日には必修も入っていない。

 夕方に戻っても、次の日の準備をすれば問題ないだろう。

 

 そしてその日は早くに眠ってしまい、榮は日が昇るまで起きる事はなかった。




―――




 次の日。

 つつがなく蔵の中の骨董品の虫干しが終わり、日も落ちて来た頃。

 持ってきた漫画本を鞄に仕舞いこみ、オート三輪の助手席に乗り込んだ。

 

「矢尾様、榮様。数日の間、有難う御座いました。御陰様で蔵の蒐集物が無事に済みました」

「いいのよ、毎年の事だし。今年はちょっと早く終わったけれど」


 いつもの藍色の袴に白い小袖。

 浅葱がオート三輪の脇に立ち、別れの挨拶をしていた。


「浅葱さん、ありがとうございました。ご飯、とっても美味しかったです!」

「私も普段より作り甲斐が在りました。此方こそ有難う御座います」


 ペコリと頭を下げる浅葱。


「それじゃ行くわよ。それじゃあね、浅葱。菫にもよろしく言っておいて」

「畏まりました。来年もまた、宜しくお願いします」


 そうして車が出された。徐々に屋敷が小さくなる。

 カーブミラーには浅葱の姿が、延々と映っていた。




―――




 日がとっぷりと暮れた頃。

 一度『万屋 矢尾』へ戻って、ようやくく借家へと戻る事が出来た。

 鍵を開け、部屋へと入る。


『やっと戻ってきやがったか! さあ野菜だ! 野菜を切らせろ!』


 この口の悪い声を聞くのも四日ぶりか。

 部屋を出る時も散々喧しかったが、この包丁はちっとも変っていない。


「今日はコンビニで買ってきちゃったよ。明日は講義もあるし」

『えー、なんだよつまんねーなー』


 電子レンジでグラタンを温め、一緒に買ったメロンパンを開ける。牛乳をコップに注いだ。

 もしゃもしゃと食べていると、包丁が話しかけてきた。


『なあなあ、なんか変な気配がするんだが…』


 変な気配?

 まよい山のお屋敷へ行って、部屋に戻ってきて。

 変わったところといえば…

 

「あ、このペンダントかな?」


 鹿屋野に貰ったペンダント。

 胸元にかかっているそれを引き出し、包丁に見せつけた。


『ぎゃーやめろー!』


 突然、包丁が叫んだ。

 何か怖い物でも見たかのようだ。


「どうしたの? 突然」

『お、お前! なんてモン持ってんだよ! 近づけんな!』


 どうやら、このペンダントは包丁に対しては怖い物であるらしい。

 ためしにカメラにも近づけてみると、嫌がるように裏蓋をパカパカと開けたり閉めたりしている。

 なんだか可愛い。


『おい! 人の嫌がる事をすんなって教わんなかったのかよ!』


 まさかこの年になって、無機物から注意を受けるとは思わなかった。

 元人斬りの太刀のくせをして。


「ごめんごめん。ちょっと試したくなっただけ。もう近づけないから」


 ペンダントを胸元にしまう。

 すると抗議でもするかのように、パシャパシャとフラッシュをたいている。


「今度景色を撮りに行くからさ。それで許してよ」


 うん、と頷くように、一度シャッターをカシャリと下ろした。

 フィルムは入っていないので、特に気にすることでもない。


 さて、と。明日は講義もある。

 雑談はこれくらいにして、榮は床に就いた。


 疲れていたのか、その日は不思議なくらいグッスリと眠る事が出来た。

・名前:(さかえ)

 性別:女

 職業:大学生

 好物:カレーライス

 設定:

 至って普通の大学生。

 麻雀はズブの素人。経験も知識も薄いが運でカバーした。

 占いは信じない方。それよりもご飯の方が大事。ドロドロに濃いカレーが好み。

 今回の出張では中々良い経験が出来たようだ。


・名前:葉を模したペンダント

 性別:不明

 職業:ペンダント

 好物:邪気

 設定:

 鹿屋野が榧の木を削り出して創り上げたペンダント。

 何かの葉をモチーフに削られているが、榮には判別が出来なかった。

 妖包丁『極楽丸』と妖カメラはこのペンダントに嫌悪感を感じるようだ。


 効果:

 身に着けている者に纏わりつく邪気を打ち消し、清浄に戻す。

 全ての妖怪に対して特効を持つ。

 一流の呪術師がかけた呪いや、人の造った最高峰の呪具すらも意に介さない。

 かの三つの神器にも劣らない性能。数えるほどしか現存しない神器の一つ。

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