雫
一滴の雫はか弱いものだ
一滴の雫は目もくれぬものだ
されど雫は
困難に
ぶつかり続ける
他者が見放した
何かに対し
雫はその体で
ひたすらぶつかる
その果てが
無くとも
亡くとも
ぶつかった
少年は思う
一所懸命貫いて
一所懸命何かを成したか
その答えは返らない
だが答えはすでにある
わかっている
雫の音が
聴こえない
事実と共に……
一滴の雫は強靭だ
一滴の雫は目を見張るものだ
今一滴の雫が、
岩を穿ち貫いたの見て、
今のアノ想いと、
未来の叶えたい理想を、
踏みしめながら、
歩いてる。