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天魔の邂逅  作者: シグマ
冒険者創始樹編
6/20

冒険ギルド レガルト山脈産魔獣軍殲滅戦〈2〉

天魔の邂逅

冒険ギルド レガルト山脈産魔獣軍殲滅戦〈2〉


翌日、俺はお金を稼ぐため、ギルドの掲示板を見に来ていた。

現在、Fランカーが受けれる依頼は


『F』 創始樹連邦、東部レヴェード国エレガ村

詳細:村周辺にうろつくゴブリンを駆逐せよ。討伐証明はゴブリンの右耳とする。

報酬:1匹銅貨5枚(普通のゴブリン以外は通常額、また、巣を破壊した場合金貨1枚支払う)


『F』創始樹連邦中央、創始樹国国都

詳細:城壁外の見回り

報酬:1時間銅貨4枚


『F』神聖グレムフィア帝国、帝都レフィア

詳細:7代目勇者と訓練

報酬:1日銀貨2枚


『F』トワイライト帝国、帝都ナイトフォレスト

詳細:騎士団の荷物運び

報酬:1日銀貨3枚


の4あった。神聖グレムフィア帝国の七代目勇者に少し興味が湧いたが、報酬よりも宿泊費や交通費の方が高くなるだろうから没。同様にトワイライト帝国も没として残りは城壁外かゴブリン駆逐...

城壁外のは知り合いが多いし、楽だろうけどつまらないし。

討伐系の方がいいかもしれないね。ただゴブリンの耳って触るの嫌だなぁ。病原菌がいっぱい着いてそう。少し報酬は下がるけど斬った首丸ごと持って行こうかな……アイテムボックスとかは持っているから持って帰ろうと思えば幾らでも入れれるんだし。

よし、これに決めた。と、掲示板からその依頼の紙を剥がした。そして、それを受付に持って行こうとした時、誰かに肩を掴まれた。


「おい、お前!その依頼は俺達が受けるんだ。勝手に受けようとするんじゃねぇ!!」

「は?」


何言ってんだこいつという顔をして肩を掴んで来たおっさんの方を見る。


「いいか?それは俺達のだ。ガキは帰ってろ。知ってるか?討伐系はFランク以上じゃなきゃ受けれねぇんだ。お前のようなガキにはまだ早い」

「いや、俺Fだけど?

あ、この依頼受けますんでお願いします」


受付にギルドカードを渡して手続きをお願いする。

はあ、こいつうぜえ。手続き終わったらさっさと炎龍召喚して依頼先に向かうか。

それか拉致って裏で殺っちゃおうかな...

そう思っていると後ろにいたおっさんがいきなり胸倉を掴んで大きな声で「いい度胸じゃねぇかクソガキが!!」と言ってきた。

うわー汚ね、唾飛んで来たよ。吐きそう。


「手続き終わりました」

「ありがとうございます」


さて、依頼でも受けるか。


「待て」

「嫌だね」


俺は出口に居たおっさんの横を通り外に出ようとドアを押そうとてに力を入れた時、背後に殺気を感じ振り向いた。

そこには、2本の剣が向けられていた。


「本当はこんなことしたくなかったんだが仕方ねぇ。

俺の名はクレイ。Dランク冒険者だ。

俺達、チーム荒れ狂う者共はお前に決闘を挑む!!」

「決闘ねぇ…拒否権は、あるはずないか…わかった受けよう。

その代わりある条件をつけさせてもらう」

「なんだ?」

「お前らが俺に勝ったら金貨25枚くれてやろう。だが、お前らが俺に負けた場合、お前らの全財産を頂こう。文句はないだろ?そっちは12人、こっちは召喚獣一匹と俺1人だ。普通に考えたらお前らの方が勝ち目はある。どうだ?」

「その条件飲もう。決闘の開始時間は今から30分後、屋外練習場で行う。せいぜいこちらに支払う金でもおろしておくんだな」


クレイはそう言って何処かへ去って行った。




クレイside


俺はFランクのガキと決闘をすることになった。

俺達12人とガキとその召喚獣。

どうせあのガキはFランク。その召喚獣も対したことはないだろう。

そう、俺は思っていた。 決闘が始まるまでは


クレイside終了

天魔side


あの時から30分が経ち、俺は屋外練習場でクレイとか言うおっさんがやってくるのを待っていた。

所詮、人間。Dランクと言っても龍種の炎龍には勝つことは出来ないだろう。

そう思いつつ、入り口の方に目を向ける。


「待たせたな」

「ああ、待たされた。さっさと勝負しようぜ?審判は連れてきた。いつでも開始出来る」

「そうか、ならお前ら!こっちに来い」


クレイ以外の11人が完全武装の姿でやって来た。


「あんなに言ってたんだ、俺たちに勝てるんだろ?Fランク様よ!審判!!」


この後審判はこちらの条件を話し、銅貨一枚をポケットから取り出して真上に投げた。

銅貨は空中で回転しながら地面に近づいて行く。

──そして、銅貨は地面に落ちて音を鳴らした。

その瞬間、決闘が始まった。

クレイ達は剣を掲げて俺の方に向かってくる。

それを軽く強化した手で受け止め、後退する。


「【召喚】!!」


数秒の間に地面に魔法陣が描かれ、光出す。

その魔法陣から炎が溢れ出し、その炎の中から長いものが姿を現し、炎が辺りに放たれた後、姿を現した。

クレイ達の前に立ち塞がったもの………それは天魔の召喚獣、炎龍だった。


「嘘だろ...」


クレイのチームメンバーの1人が声を漏らす。

どうやら、彼は自分の目の前にいる龍が何なのかを理解したようだ。


「どうしてあの龍が...」

「エメル、どうした!!あの龍が何なんだ!!」

「っ!!クレイ避けろ!!」


クレイは言われた通り横に避ける。

攻撃が当たっていなかったことに安堵し、お礼を言おうと仲間に視線を向けた時、言葉を失った。

クレイの仲間であるエメルは胸から赤い液体を出しながら横たわっていた。


「おいエメル!!嘘だ...決闘は俺たちの…ま……」


その次に見たものは地獄だった。

自分が挑んだ相手の召喚獣が逃げる自身の仲間を追いかけ回し、片っ端から片付けている光景だ。


「アレイ、アルワ、ウレマ、スレイ、セシル、ソーヤ、テルナ、トール、ナル、ニヒト……」


この人たちの名前はクレイの仲間のものだ。

どれも炎や煙によって呼吸出来なくなり、もがき苦しんでいる。


「【戻れ】…さて、気分はどうかな?自分の仲間を焼かれたり斬られたりする気分は」

「最悪だ」

「その言葉が聞きたかった。まあ、そう怒るな。ここには万が一死んだとしても時間を戦う前に戻してくれる魔法具がある。多少、精神が不安定になるだろうが、命に別状はない」

「ふざけるな!!俺の大切な仲間をよくも!!」


クレイは落ちている剣を拾い上げ、俺に切りかかって来る。


「遅いな」


腹に向かって思いっきり蹴りを入れ、股間に追撃する。


「〜っ!!」

「おとなしくなったか、単刀直入に聞こう、降参か?」


「………降参、する……」

とクレイはいい、決闘は終了した。

決闘が終わり、最初に言った条件とは少しちがうが大体はそれに従って俺はクレイ達の所持金の6割(白金貨1枚と金貨5枚)を貰うことになった。

また、決闘をやっていたせいで夜が近くなっていたので今日出発するのをやめて明日改めて行くことにした。


──翌日、朝食を食い終わるまで今まで通りに行い、食料などを買うために俺は商店街へ向かった。


そこでテント一式や食料を買い集めた。

こちらにはアイテムボックスと言った便利なものがあるので水や食料を腐らせる心配はない。


これで準備は整った。

後は街を出て少し離れたところで炎龍を召喚するだけだ。


天魔は、当初の予定から半日遅れてエレガ村のゴブリン討伐へと向かって行った。
















現在中間テスト1週間前

中間テスト、火曜日から金曜日まで

月末、模試テスト


今後の予定


最低でも10日に1話投稿。


理由→週6日学校があり、通常の授業六時間+もれなく講座2時間付き。

また、1月に内部試験があるため。

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