交差点
とある都市、とある交差点。
ほどよい静けさと、ほんの少しの寒気が心地よい。
ゆく人は皆下を向き。自分一人が空を見る。
ねずみ色した空を見る。
小雨の中。心の中で、何か大きなものが、徐々に小さくなってゆく。
何かが変わる。そう思ったのに。
変わったのは自分だけ。今見る世界はあの世界、ぜんぶあきらめたあの世界。
そんな世界は止まらずに、見捨てたようにまわりだす。
何かを省いた新たな世界。
そんな世界はまるで異世界。
でもなぜだろか、心は落ち着き、体の力は抜けてゆく。
意識は遠のき、感覚なくなり、小雨やむ。
ボクは異世界に手を振った。
血まみれ姿で手を振った。
自分の世界を淡々と綴っただけですので、少しでも興味をもってくだされば、質問のような形でも結構ですので、コメントくだされば喜んでお答えします。