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52歳オッサン異世界転移はしないが、肺と膵臓に転移が見つかる。 腎臓癌患者の癌サバイバー日記  作者: タダ ユキ


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スロウレイン

おじさんになってこれがそうか!

とつくづく実感したのが、

流行りに乗れない。

と言うかそもそも流行りに気づかないのだなと。


別にそれがショックとかではないのだが、

自分が若い頃に流行ったファッションの若い子があるいているのを見て、

かみさんに今流行ってるんだよ、と言われたり、

全く聴いた事の無い曲が若い子の間では流行っていたりしてね。

昔はその流行りを通らなくても、

ああ、流行っているよね。とは感じていたのだけど、

今は、目の前に「はい!流行っています!」と気配もなく現れるのだ。


自分の感受性が薄れてゆく感覚を中年になって自覚していたけど、

若い頃の様に、それが恐ろしいと感じる事すらなくなった。


まあそんなもんなんだが。


悪い事ばかりではなく、

感受性が失われて行くが故に、

癌になってもそれを受け入れるのは早かったし、

なんならせっかちに死ぬ前の準備ばかり考えている時期もあった。


でもね、仕事を休んで休養していた時に、

ただ休むだけでは良くないと思い、

毎日歩いたり、筋トレしたりはしていました。


歩くのはショッピングモールが多くて、

サブスクで音楽を聴くか、

ラジオを聴きながらが多かったです。


いつもの様にサブスクで音楽を聴いていた時に、

あなたにオススメのベストが出てきたので、

たまにはと思い再生してみました。


そこで流れて来たのが、

ACIDMANのスロウレインでした。


最近のバンドの新しい曲ではなく、

なんとなく聴く機会を逃した、以前から活躍しているこのバンドの曲を聴いた瞬間に、

「世の中にはまだ聴いていない素晴らしい曲があるものなんだな。」

と、感じました。


こりゃまだまだ死んでられないなと思いまして、

それからは終活的な?死への準備みたいな事をしなくなりました。


まあでも元気な内に色々と整理しておくのは大切なんですけどね。


探究心的な心がまだ残っているのだなと感じた次第であります。

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