ターフのカノジョ ~姫路競馬場 学生交流オープン戦~ 【切り抜き】
ターフのカノジョの切り抜きです。
姫路競馬場でプロ騎手達と学生交流戦のシーンの切り抜き章です。
「今年の学生招待枠は西日本代表として秋山桜騎手が参戦となります。本日はプロとの交流戦となるのでどうでしょうか?」
「2年生にして無敗記録保持者です。ただ、プロ相手となると難しいかもしれません。」
「相棒のブラックナイトの仕上がりにも注目です!」
アナウンスが響き渡る。
「おっしゃー!ワシは秋山軸で万馬券狙うぞ!3連単に3連複被せて購入だ!」
「やめとけって、今までプロ交流戦で学生が掲示板に入った事なんて無いんだよ。」
「いや待て待て、普段秋山は学園競馬ではオッズ2倍以下だぞ!」
「おまえさん掲示板見ろって、今日の秋山は75倍だ!プロには勝てんよ」
そしてまもなく交流戦のゲートインが始まる。
わたくしは全国の学生の希望を背負ってここに来ました。
せめて掲示板という実績は残さなければ…
秋山の左目が赤く光る。
周りの馬は70pt以上
ブラックナイトは61pt
やはりプロとの差は確かにありますわね。
どういたしましょう。
幸い1枠1番を引けたのは運。
展開ポイントから分析する戦略は
内逃げ 62pt
外逃げ 50pt
内差し 38pt
外差し 24pt
殿外まくり 16pt
目の前に浮かび上がる矢印と数字をしっかりと確認した。
一番人気のヒメジライオンと吉村田騎手がそばに寄ってきた。
「今日は無事に完走してくれ!僕たちとの競走は君にとって大きな糧になるはずだよ。」
そのコメントと共にゲートインが始まる
「プロとの差は歴然、全力を尽くすのみですわ」
赤いランプの点灯直後にゲートは開いた。
「スタートしました。本日はどの馬がハナを切るでしょうか?おっとブラックナイト今回は先行策か?鞭が入り逃げ体制に入りました。」
スタンドから大きな拍手と歓声が巻き起こる。
「秋山いけー!」
男性客の大きな声援が届いたのかブラックナイトは順調に駒を進める。
「おっと1000m通過時点で62秒のスローペースです。秋山騎手のペースに流れています。」
最終直線230mで決めてやる!
各馬最終コーナーに差し掛かる。
ここからが勝負!
秋山は一瞬振り返り後方に目をやる。
その直後目の前に矢印と数値が現れる。
1レーン 56pt
2レーン 58pt
3レーン 48pt
わたくしの後方の馬の残りスタミナと脚力を考えますとブラックナイトのスパートには追いつけないはず。
ならば2レーンにずらし内を空ければ追込み勢のラインに食い込めますわね。
「おっと秋山騎手の最終コーナーで膨れたか?内が空きました!」
そのアナウンスを聞くや否や男性客は大声を上げた。
「秋山頑張れ!そのまま行けば3着以内だー」
最終直線に各馬が入る。
「ち、内は中途半端に塞がれている。さらに外からだ!」
吉村田騎手が鞭を入れる。
秋山もブラックナイトに鞭を入れる。
「ブラックナイトとヒメジライオンが横並びでゴール!続いてビッグマンボーイが入着となりました!」
スタジオからは大歓声と拍手が巻き起こる。
「いや〜参りましたね!秋山騎手悪くとも2着入賞となりましたね。」
「学園競馬始まって以来の記録が誕生しました。」
再び大歓声と拍手が姫路競馬場を包んだ。




