船魄紹介【ヴァンガード】
【HMS Vanguard】
・艦として
・艦種:戦艦
・艦級:同型艦なし
・前級:キング・ジョージ5世級
・次級:なし
・建造:クライドバンク造船所
・進水日:1944年10月30日
・所属:グランド・フリート
・全長:248m
・最大幅:32.8m
・基準排水量:44,500噸
・対艦兵装:BL-15inch-MkⅠ 連装×4 QF-5.25inch-MkⅠ 連装両用砲×12
・対空兵装:ボフォース40mm六連装機銃×10 同連装機銃×12
・対潜兵装:なし
・搭載機:なし
艦名は前衛などの意味で、イギリス海軍伝統の名前である。本艦は九代目に当たる。現状イギリス海軍で最も新しい戦艦であるが、完成したのは第二次世界大戦終結後であり、実戦経験はない。
本艦は本来的に、ビスマルク級や大和型戦艦(当時は41cm砲戦艦と誤認されていた)に対抗するべく、イギリス最強の戦闘能力を持つ戦艦として計画された。しかし第二次世界大戦の勃発と戦艦の相次ぐ喪失によって早急に戦艦を増産する必要が生じ、戦時急造という色が濃くなってしまった。前述の通り、結局は戦争に間に合わなかったが。
攻撃力としては、38.1cm砲を4基8門装備する。これは30年前のクイーン・エリザベス級と同等どころか、同じものである。第一次世界大戦でカレイジャス級巡洋戦艦から撤去され倉庫にしまわれていた砲身を再利用したのだ。もっとも、あくまで砲身だけを再利用しているのであって、射撃指揮装置や装填機構は最新式であり、また仰角も大きいので射程は33kmに達する。アイオワ級などにも十分対抗できる性能を持っていると言えるだろう。
副砲は評判が悪い。両用砲にして副砲の数を削減するというのは合理的だが、両用砲にしては砲弾が重く、速射性は低いものであった。攻撃力自体は大きいので対水上艦用の副砲としては有力だが、対空戦闘能力は低い。戦後に自動装填装置が実装されても、砲弾が重いという根本的な問題は解決されず、他国も当然自動装填装置を実用化しているので、不利であることに変わりはない。但し機銃に力を入れており、自分自身の防御であればそれほど心配はない。
防御力についても、イギリス最大の排水量を持つ割に評判が悪い。建造の手間を減らす為に舷側装甲を傾斜させず、旧式の垂直装甲を採用したからである。装甲が傾斜していた方が実質的な厚さが増すというのは明らかであろう。また、イギリス戦艦全般に言えることだが、水中防御は非常に薄くなっている。戦艦の建造が長らく途絶えていたドイツ戦艦やソ連戦艦と同等の防御しかなく、日米仏伊の戦艦には明らかに劣っている。
このように問題を幾らか抱えた本艦であるが、総合的に見ればイギリス最強の戦艦である。特に航洋性についてはイギリスらしく抜群の安定性を誇っている。もっとも、各国が保有する大和級戦艦は相手にならないが。
本艦は本来1944年中に完成する予定であったが、工事は遅延を重ねてついに第二次世界大戦に間に合わなかった。イギリスがドイツに降伏した後、新規に主力艦を開発することは禁止されたが、既に建造中の戦艦を完成させることは許された為、ヴァンガードは日の目を見ることができたのである。艦隊旗艦でありイギリス最新の戦艦ということで、イギリス海軍が出動する時でも後方に温存され続け、実戦経験はない。
・船魄として
・技術系統:独式第二世代
・身長:164cm
・体重:75kg
・血液型:B型
・髪:白
・目:紫
・好きなもの:王室・映画
・嫌いなもの:秩序を破る者・唐辛子
艦隊旗艦として責任感が強く、自分が役に立てる方法をいつも探している。部下のクイーン・エリザベスやキング・ジョージ5世はいつも無駄に偉そうであり、ヴァンガードに実戦経験がないのをいいことに命令を無視してくるので、いつも困らされている。とは言え自分だけ実戦経験がないことは結構気にしており、いつか自分自身で戦いたいとも思っている。