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四 「ブーメラン」



 金朗は結局、ブーメランを買わず、紙飛行機を買った。二宮康明という人が設計した組み立て式の紙飛行機で、吉川英治文化賞というものを受賞しているらしい。それがどんな賞だか金朗にはわからないが、彼にもなんとなくすごさは伝わる。紙飛行機を自宅に持ち帰ると、ふと思いついて手元に置いてあったマーカーで紙飛行機に色を付けていった。青空の青に太陽の黄色。三十分ほど無心で色を塗り続け、出来上がった完成品を見て金朗はえらく満足した。これが空を飛ぶのだ、そう思うと金朗は少しうれしくなった。

――こいつはよく飛ぶ、ぐっと、飛ぶ。

 電気を消し、その日は眠った。



2024・2・11 建国記念日


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