第五話~ダンジョンを管理しよう!~
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俺たちがスペルを唱えるとステータス画面のような板が出現した。
『名称未定ダンジョン』
DLv.1 (0/10)
DUR 5000/5000
DMP 500/500
DP 2/10
PL 2
【DP召喚】
【ダンジョンスキル習得】
「どれがどういう意味なのかわからないな、【鑑定】で調べられるのか?」
灯はやってみますね、と言いしばらくダンジョンについて調べ始めた。
しばらくすると調べ終わったのか灯は調査結果を話し始めた。
「え~っとですね、DURがダンジョンの耐久値、DMPはダンジョンスキルをしようするためのMPのようですね。DPを消費してDP召喚を行うことができ、DPはダンジョン内で活動している人数分、毎日回復するみたいですね。」
つまりは自分たちのダンジョンに多くの人がいるだけ、DP召喚を行え、ダンジョンを整備できるってことか…
「ダンジョンにもレベルがあるみたいだがどうやってあげるんだ?」
「魔石っていうのをダンジョンに与えることでダンジョンを成長させることができるみたいなのですが、今は無理そうですね…」
「よくあるものだと魔物を倒すと魔石をドロップしそうですけど、私たちって魔物にすらまだ遭遇していませんからね…」
「そうだな、俺たちが今どのくらい魔物に通用するかもわからないからな。」
一番弱い魔物ですら倒せなければ意味がないからな…
ある程度生活の基盤ができたならこの森の探索もしなければな。
「今はこのダンジョンコアで何ができるかを調べつくそう。」
「そうですね、【DP召喚】で何が呼び出せるか確認しなければですね!」
【DP召喚】で何ができるかを確認するために【DP召喚】をタップした。
「うぉ」「わぁ…」
そこに映し出された事項はスキル獲得とは比べ物にならないほどの量だった。
種類別で分けられているからこそ見やすくはなっているがすべてバラバラだったらすごいことになっていたぞ。
とりあえず、今確認するべきなのは【建築】【食料】【武具】【道具】カテゴリは見るべきだろうな…
「今、DPは2しかないから何を取ればいいだろうな、下手したら2Pじゃあ何も召喚できないなんてこともあり得る。」
「ひとまず今日を凌ぐためには雨風から身を守るためのテントや食料なんかがあるといいのですが…」
転生してからどれくらい時間が経過しているかわからないが日の傾きを見ると今から森に入って食料探索は厳しそうだしな。
「1Pで召喚できるものだとどうしても限られてくるな…テントですら(小)のみだし、食料も何の肉かわからない生肉100gで1P、野菜や果物も1種類1Pで少量だしな…」
「武具や道具も木や石製のものが1Pなら自分たちで作りDPを節約することも必要になってくるな。」
初日はテントと食料にするべきだろうか今日はここで一日を過ごして明日の朝以降から森に探索することにしようか。
「今日はDPをテントと食料に使って明日以降に森の探索を行おう」
「そうですね、いろいろありすぎて今日はもう疲れちゃいましたし、この後森の探索は大変ですしね…」
「テントは確定として食料はどうしようか、転生していきなりの食事が肉というのも体に負担がかかりそうだし、果物か野菜にするか。何か食べたいものとかあるか?」
「そうですね~、包丁とかがないので皮が固いと切るのが大変ですし、みかんなどはどうでしょう?
皮を剥くのも簡単ですし、栄養もしっかり取れますし。」
「そうだな。今日はみかんにしておくか。」
俺はテント(小)とみかんを召喚した。
すると魔法陣が現れ、そこには段ボールに入ったみかんと袋に入ったテントが出てきた。
「テントの設営は自分たちでしないといけないみたいだな…
俺がテントの設営をするから焚火の火を見といてもらってもいい?」
「わかりました!待っていますね。」
俺は近くに落ちていた石を拾い上げ、テントの設営を開始した。
1~2人用のテントのようで比較的簡単に設営することができた。
「終わったよ、食事にしようか。」
日は少しずつ沈み、夕方になりつつある。
「そうですね、ずっと何も食べていないのでお腹も空きましたね。」
確かにもう転生前からしばらく何も食べていないなと思っていると。
くぅという音が二人のお腹から鳴った。
「あはは、早く食べようか。」
「そ、そうですね。早くみかん食べちゃいましょう!」
俺は灯の向かい側に座り、段ボールに入っているみかんを手に取り、食べ始めた。
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