第三話~スキル取得は計画的に~
見に来ていただきありがとうございます。
俺たちはスキル獲得のボタンを押し、どんなスキルがあるかを見た。
「わぁ、すごいですね!異世界転生らしいスキルがたくさんありますよ!」
確かにざっと見ただけでも100以上のスキルがある、初級魔法という一覧には初級火魔法、初級水魔法、初級風魔法、初級土魔法とこれからの活動に役立ちそうなものがある。
「やっぱり魔法はあこがれますね、でも初級魔法はあるけど中級とか上級魔法なんてのもあってもおかしくないのにここには映っていないな。」
「初級魔法を極めないと出てこないとかでしょうか?」
「スキルレベルをあげないといけないようだな。」
つまり今ここにないだけでもっと強力なスキルが出る可能性があるってことか。
「でもスキルを取るためにはどうすればいいんでしょう?」
「そうだな、スキルを押してみるとかか?」
試しに初級火魔法の文字を押すと
【初級火魔法lv.1】をSP1を消費して取得しますか? 【はい】or【いいえ】
というのがでてきた。
「初級魔法はSP1を使えば取得できるみたいだな。」
「でもこれってlv.1でも魔物とかと戦えるんでしょうか?」
確かにlv.1で狩りなどができなかったら命にかかわる可能性もあるからな…
「とりあえず火魔法は必ず使うだろうし効力を確認するために取得するべきだろうな」
「でしたら私が取得します!、私のほうがMPも多いですし!」
「いいけど、本当に大丈夫?」
「ええ!一度は魔法を使ってみたいと誰しも思うのです!」
まあ、俺も小学生の頃は木の棒を勇者の剣に見立てて神社で友達と遊んだものだしな、まだ中学生ならそういったことに興味があるのも仕方ないか。
「じゃあ魔法取得しますね!」
そういったまま素早い手つきで灯は【初級火魔法lv.1】を取得した。
「【初級火魔法lv.1】だとファイアっていう魔法が使えるみたいですね」
そういい、ファイアと唱えると灯の手から火の玉サイズの炎が7~8mほど進みぷつりと消えた。
「わぁ~!お兄さん見ましたか今の!私、魔法を使っちゃいましたよ!」
「すごいな、これなら日本にいる獣とかなら簡単に倒せそうだな。」
「そうですね!MPの消費も3なので10発以上は撃てそうです。【初級火魔法】をlv.2にするにはSPが5必要みたいですので今のSPの残り量だとlv.2にするのは少し躊躇われますね。」
lv.2にするために必要なSPの合計が6ならlv.3にするにはより多くのSPが必要になるし悩みどころだな…
今の段階だとlv.1を10個持ち幅広く対応するか、lv.2にして他より強力なものを手に入れて他をlv.1で埋めるべきか…
「今のところだとlv.1からlv.2にあげるためのSP5を残してlv.1のスキルを5個手に入れるべきだが、すぐに5個手に入れるよりはこのサバイバル生活に必要なスキルをいくつか取っておいて必要になったときに手に入れるべきだろうな。」
「そうですね、最初からSPを全て使って困るよりはある程度は温存するべきでしょうね。」
幸い、俺と灯の二人で20SPあるし、二人で役割を分担すれば問題ないだろう…
「まずはどのスキルを取りましょうか?やっぱり定番の【鑑定】とか【調合】ですかね?
戦闘系なら【剣術】、【槍術】、【盾術】、初級魔法とは別に【回復魔法】、【解毒魔法】なんてのもありますね。」
「こうみると欲しいものを考えたらきりがないな…
【調理】だって生活するうえでは重要になってきそうだな…」
食料確保のことを考えるなら【弓術】、【罠作成】、【探知】なんてのも役立ちそうだし、このスキル選び次第で最初の生活が大きく左右されそうだな。
「魔法系は私が取得して、運動系は達也さんが取得するのがよさそうですかね?
まずは【鑑定】、【回復魔法】、【解毒魔法】をlv.1で取得するのはどうでしょう。」
「ああ、ひとまずはそれでいいと思う。俺のほうはどうしようかな…」
この段階で武器の作製ができていないし、道具を作るための【道具作製】なんてのもいいし、これからの寝床などを考えると【建築】、【伐採】、【採掘】、【造形】などのスキルも捨てがたいな…
「スキルの中にはSPが足りずに取得できない、【剛力】、【健脚】、【胆力】などのステータス上昇系のようなスキルもありますね」
本当だ、これらのスキルのためにSPをためるのも手段としてはありだな。
「よし、俺は【道具作製】、【格闘術】、【隠密】、【探知】にして武器を作製してから他のスキルを考えようかな。」
「確かにお兄さんの今の姿だと隠れて狩猟するなんてこそともできそうですね」
「とりあえずスキルについてはまた後で考えよう、今は周辺の確認と食料確保ができるかどうかの確認が必要そうだな」
「そうですね、じゃあささっとスキルを取得しちゃって周りの探索に行きましょう!」
そうして俺たちはスキルを獲得し、俺たちはSPを6残して周辺の探索へと切り替えた。
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