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第二話~転生したらまずはステータスを見よう!~

見に来ていただきありがとうございます。

「うぅ、ここはどこだ…?」


二日酔いのような気怠さから起き上がりあたりを見渡した。


(そういや俺、死んで神さまによってフィリアってとこに転生したんだっけか)


辺りは湖のようなものがあり、周りは森で囲まれたような場所だった。


(そういや、外見が変わってるって言ってたけどどんな風になっているんだ…?)


俺は湖に近づき自分の外見がどうなっているのか確認しようとした。


「は?」


外見が変わっているって言っても日本人風の顔が欧州よりに変わっているのかと思っていたが水面に映った顔は俺の想像を絶するものだった。顔は地球の時と同じ感じだったが頭からは耳が生えており首周りには動物の毛が生えておりそれは地球にいる人間とはかけ離れたものだった。


「どういうこどだ!?」


焦って体を触って確認してみたが体は毛深くなって、爪は少し鋭くなっているし、犬歯は鋭くなっている。

尻に至ってはしっぽが生えている。


「なんだこれは?犬?いやこの感じだと狼に近いのか?」


自分の姿の変わりように驚いているとあの女の子がどうなったかが気になった。


「そういえば、俺より先に転生したらしいがどこにいるんだ?」


辺りを見渡せば、俺が起きた場所の少し離れた場所に誰かが倒れているのを見つけた。

その人影に近づけばそこには自分と同じように外見が変わった女の子がいた。

しかし、その外見は自分とは違った変化をしていた。

顔は少女の面影があるが手と足は鉤爪のようになっており肩甲骨のあたりからは制服を突き破り羽のようなものが生えていた。


少女を起こそうと体を揺らすと、少女を唸り声をあげ目を開け始めた。


「うぅ、ここは…」


「そういえば私事故に巻き込まれて死んで夢の中で神さまが転生がどうとかって…」


女の子は自分の体を見て驚いた顔をした後、


「な、なにこれ!?私の体どうなっちゃったの!?おばあちゃんの家に行くだけだったのに迷子になって知らない場所で事故にあっちゃってまた知らない場所に行ってどうしてなのぉ…」


女の子はそう言うと泣き出してしまった。

こんな状態の子になんて声をかければいいんだ、でも俺は今度こそこの女の子を守らなければ、一人にしてしまうとすぐに壊れてしまいそうな体を抱きしめた。


「大丈夫、大丈夫だから君を今度こそは守り切って見せるから。」


そう言い、体を擦るうちに女の子は泣き止んでくれた。


「こんなことになって自己紹介すらしてなかったな、俺は神谷達也。

あの工事現場の事故に巻き込まれたときに君と一緒に居た男だ。」


君もだけどこんな姿になってしまったがねというと彼女は少し微笑みながら自己紹介をしてくれた。


「ぐすっ、急に泣き出してしまってすみません。私は菊野灯(きくのあかり)です。」


「こんなことになってしまったんだから仕方ないよ、急に異世界に来て頑張れっていうのも無茶な話さ、俺も君ぐらいの年齢だったら泣いて暴れまわっていたよ。」


「ふふっ、そうですよね。お兄さんは大人びて見えますし何歳なんですか?」


「俺?俺は24だよ、君は?」


「私は15歳です、来年は高校生だったんです…

 なのにどうしてこんなことになっちゃうおかなぁ」


そうするとまた灯は泣き出してしまいそうだった。


「ほら!確かにあれは悲しいことだったけど今はこうして転生しているんだしこの世界で生き残ることを考えよう!」


とりあえず水は何とかなりそうだけど食料がなければすぐに飢えて死んでしまうし食料探索を第一に考えなければ


「そういえば神さまが力をくれるって言ったけどこの外見になったことなのか?確かに少しは手に力が入ってる感じもするがどうなんだ?」


「えぇっとこういうときによくあるのがステータスとかなんですけど」


「よくある?ステータスってゲームとかにある?」


「えーと、異世界転生もの小説とかだと神さまに強力な力を貰って大冒険に出るみたいなのとか定番なんですけど…」


異世界転生もの?最近ではそういった小説があるのかだったらその先人たちの知恵を借りれればどうにかなったりするのか?


「どうやったらそのステータスってのが見れるんだ?」


「うーん、念じれば出たり言葉を言えばでたりするんですけど…

 ステータスオープン!」


そう言うと灯の前に半透明の板のようなものが出てきた。


菊野 灯(15)Lv.1


HP20/20

MP40/40

STR 9

MGP 20

INT 21

AGI 12

DEX 8

DEF 6


SP10

≪スキル一覧≫

【読書lv.2】【算術lv.4】【絵画lv.3】


≪種族スキル≫

【飛行lv.1】


≪称号≫

【転生者】


…う~ん、これは強いのだろうか?


「なぁ?これって異世界転生的に言えばいいほうなのか?」


「え~っと称号の転生者がある以外はそれほど強そうには見えませんね…

 お兄さんのステータスはどうなんでしょう?」


HP、MPはゲームでもよく見るしなんとなくわかるものが多いがMGPはなんなんだろうか?ゲームとかにある魔法関係の能力を表しているのだろうか…?

俺もステータスを開いてみるか、この感じだとあまりいいとは思えないんだよなぁ…


「ステータスオープン!」


神谷達也(24)Lv.1


HP 55/55

MP 18/18

STR 24

MGP 12

INT 27

AGI 18

DEX 26

DEF 18


SP10

≪スキル一覧≫

【算術lv.8】【疾走lv.1】【持久力lv.2】


≪種族スキル≫

【嗅覚lv.1】【狼化lv.1】


≪称号≫

【転生者】


「お兄さんのほうが全体的にステータスは高いですね…」


「まあでも成人男性っていうのもあるし、魔法関係は灯のほうがいい感じがするけどね。」


このステータスがこの世界でいうとどのくらいの強さになっているかはわからないが日本という平和な国で暮らしてきた人間がすぐに強くなれるのか?


「でもお兄さん!ここにスキル獲得ってところがありますよ!もしかしたらここで生き抜くためのスキルが得られるかもです!」


本当だ、ここで何かしら生活するためのスキルを獲得できればこのフィリアでの生活もなんとかなるかもしれないな…

いいスキルがあることを祈り、俺たちはスキル獲得のボタンを押した。








読んでいただきありがとうございました。


誤字・脱字指摘していただけるとありがたいです。


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