約束の場所と突然の告白
「白川の目って本当に腐ってるよな」
「それなwwまじでどうかしてるぜ」
これは彼がいつもクラスメートに言われている言葉だ。
別にいじめられているわけではない。
ただ本当に彼の目は腐っている。
なぜかって?それはこの男、白川祐樹はどんな女子に対しても「可愛い」と言うからである。
それは、いつもの事であるので、今更クラスメートに驚かれるわけがない。
それに何不自由なく学校生活を送っている。
しかし、年齢=彼女いない歴の人間だ
「ねーねー。あんた何ぼーっとしてんの?」
「あーごめんごめん。ちょっと考え事してて」
そう話してきたのは、隣の席の小原夏美である。
BL&二次元オタクで、男子同士が話してるだけで癒されるほど末期症状のBL好きである。
いわゆるやべーやつだ。
当然ながら、彼目線では、彼女はとてつもなく可愛い。
そんなヤバい奴二人が休み時間中に喋っていると、
「祐樹君、今週の日曜日は空いているかしら?一緒に買い物についてきてくれると嬉しいのだけど」
そう話すのは、同じクラスの青木桃子だ。
彼女も当然ながら美人であり、巨乳で背も高くスタイルもいい、ハイスペックな女の子である。
「いいよ。今週は暇だから」
「やったー!!祐樹君と出かけるの楽しみにしてるね♪」
そう言いながら、彼女は嬉しそうに去っていった。
内心とても緊張したし、ドキドキした。
だって、あんな美人な子に話しかけられるのだもの。
そう思っていると、不満そうな顔をしたなっちゃんがこちらを向いてきて
「うちも祐樹と一緒に出掛けたい!一緒に行ってもいい?」
「お、おぅ・・・来てもいいぞ?」
不服そうな何とも可愛い顔にまたドキドキしてしまう。
「じゃあ、日曜日に祐樹の家に迎えに行くね」
そして、約束の日の日曜日になった。
自宅のチャイムが鳴り、ドアを開けると可愛らしいワンピースを着たなっちゃんが立っており
「おはよ!ほら、早く行こ?」
「OK。ちょっと待っててー」
数分して、祐樹も出てきた。彼なりにおしゃれはしたつもりだ。
夏美とは家の方向が同じだが、桃子とは家の方向が真反対なので、集合場所に行かなければならない。
一緒に集合場所に歩いて行っている途中、なっちゃんがいきなり
「あの・・・その・・・祐樹と手つなぎたい・・・」
この度は、白川君の目は腐っているを読んでいただきありがとうございます。
私自身小説を書くのが初めてで至らない点もたくさんありますが、
好評であれば次回も書かせていただきます。
最後になんですが、面白ければ、ブックマークと評価の方をよろしくお願いします。