23話(最終章):お金は、収まるところに納まる。
この2007年8月パリバショックから2008年9月のリーマンショク
までの間に、勉強会で株投資の基本に立ち返り、「休むも相場」と言う
ことを田端正一は、生徒達に徹底的に教え、株の休みに旅行へ行ったり
、本を読んだり、登山したり、スポーツしたりする事を奨めた。
株投資に一番の肝心なのは、安いときに買い、高くなってから売る。
もし、高いか安いかわからないときには手を出さないで待つ。
まさに格言で言うなら、
「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス」であると解いた。
そのため、この時期、株に手を出した人は、1人もおらず、損する人も
いなかった。その後、2008年12月22日、朝、日本電気硝子を
445から465円で買いとメールを送った。田端正一自身も12月22日
に445円で10万株買い指値を入れて12月26日までに買え、投資残金
が28370万円となった。
そして、2009年を迎えた。2009年1月11日の勉強会で
日本電気硝子について聞くと43人が買いを入れたと言い、残りの多くの人が
、リーマンショックを見て、怖じ気づいて、手を出せなかったようだ。
2009年3月3日、朝、旭硝子を415~430円で買いのメールを勉強会
のメンバーに送った。田端正一自身も成行で12万株買いを入れて410円
で12万株を4920万円で買い、残金が23450万円となった。
2010年4月30日10時、勉強会メンバーに日本電気硝子を1420円
で売り指示をメールで知らせた。田端正一も売って、税引き後利益が
7780万円となり、投資残金が31230万円となった。2010年
5月12日、朝、旭硝子を成行売りを勉強会メンバーにメールで指示した。
田端正一自身も成行売りで1104円で12万株売り、税引き後利益が
6640万円となり、投資残金が37870万円となった。2011年3月
11日、午後14時47分、東日本大震災がおきた。翌月、4月3日の勉強会
の席で田端正一が、こういう時こそ、我々が稼いだ資金を東日本大震災で被災
した東北の人々、とりわけ、親を亡くした震災孤児達の生活、今後の教育
のために送ろうではないかと、言うと、拍手がわいた。
そして、田端正一が1億円、父の虎吉が5千万円、送ろうと考えたるというと
、個々に募金額が出て、参加者60人で平均35万円の2千万円となり、送金
を手続きを田端正一が責任を持って行うと言った。その後、募金の窓口の会社
を田端正一が訪れて、そこの社長に合計1億7千万円の募金の手続きを行った。
同席した、父の田端虎吉も目を潤ませて、東北の復興を願っていますと語った。
その時に、田端正一が祖父の真田鋭一が残した秘宝の話や父、虎吉が、
そのお宝探しをした事を思い出して、こうした、お金が巡り巡って、
東日本大震災で親を亡くして路頭に迷っている、身寄りのない子供達の役に
立つなんて、お金は、やはり、収まるところに、収まるものだと痛感した。
(終了)
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