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20話:田端経済教室開設1

日本では、ソフトバンク、光通信、ヤフーなど値がさハイテク株の急激な下げ

がおきて、売れないで7日以上、値がつかず、株価が1/3になり大きな損金

を抱えた富裕層が多く、中には、信用取引に手を広げて、自己破産する人まで

現れたと、巷で噂になった。


 

 そして人知れず、労働派遣法が再訪に1986年にできて、1996年に

対象業務が26業務に拡大し、1999年に、派遣業種を原則自由化し、

26業種以外にも可能になった。政令26業種は3年、新しく追加された者は

最長1年間の期限制限が設けられた。これにより、企業には安い労働量力を

得られやすく、解雇もしやすくなった。


 ところが、労働者にとっては、たまったものではなく、非正規労働者の人数

も比率も拡大した。それによって、非正規労働者が1つの仕事だけでは食べ

られなくなり、仕事を複数、掛け持つ、労働者が増えた。田端正一この現状を

非常に憂いた。


 そこで非正規労働者が収入を得るための投資教育の重要性を感じて、学生時代

勉強咲いた金融、投資工学を生かし、日本株投資で儲けられる、教室を立ち

上げるように考え始めていた。しかし今の東京信用組合本店の9時から17時

のおいしい仕事は、辞めたくないしと思い悶々とする日々を送った。


 父の田端虎吉に相談すると、相場に負けない自信はあるのかと聞かれ、

負けませんというと、わかった。やって見ろと言われ、2002年12月に

東京信用組合本店に辞表を提出して退職した。2003年になると、

インターネットで、投資勉強会を開催した場合、年間1万円で集まるか調べて

見ると、2週間で、34人から回答があり、25人が参加したい、9人が

月単位で千円で退会自由と、年間1万円の2コースなら参加したいと回答

があった。


 そこで、池袋の公的な100人収容の大会議室が3時間5千円で借り

られることがわかった。しかし、営業目的はダメと書いてあり、

田端経済教室という名前とした。そして、最初は、毎月、第一日曜のみ

13時から15時のコースをはじめると38人が集まった。そして、

1月12日、日曜日、初会合で、田端正一が勝てる株投資を教えるから指示

通りに売買して利益の10%をもらうコースをやりたいと言うと反対する人

が7人出て、その人達には、無料で結構ですと言い、帰ってもらった。


 そして開始前に募金箱みたいなものに各人に千円を入れてもらった。残り

の31人は、男性が20名、女性が11名で60歳過ぎの定年後と思しき人

が40~45名で、10人足らずが、現役の中高年と思われる人達だった。

 そして、もし、この勉強会で、使えると思った人は、是非、友人、

 知り合いを呼んできて下さいと話した。


勉強会の最初に、株を買う時に、その株が買える株か否かを決める要素

として、基礎的な

「PER(株価収益率)計算式、株価/予想1株利益」と

「PBR(株価純資産倍率)計算式、株価/1株当たりの純資産」と

「ROE(株主資本利益率)計算式、当期純利益/自己資本」を教えた。

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