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10話:御岳山での宝探し2

 その後、何食わぬ顔で登山道に戻り、そこから約1時間歩きケーブルカー

下りに乗りバスに乗り換え14時半に御嶽駅へ着いた。今回は歩き疲れて、

大変だったが立川駅まで15時過ぎに着き中央線快速に乗換え新宿に

16時前に着き池袋のマンションに16時半に、たどり着いた。


 直ぐに風呂に入り自分の部屋にリュックサックを置き持参したゴミは、

数回に分けて出そうと考えた。そして今回の事は母と自分の家族には内緒に

した。そして翌週の定休日・水曜日、5月27日に、以前、金と宝石を

鑑定してもらった店に電話をかけ鑑定してもらいたいものがあると電話を

かけて午前11じ頃、店に着くと早速、持参した物を見せた。すると

直ぐに、こんな立派な鼈甲「べっこう」初めて見たと、その男が社長を

呼んできた。


 すると社長も日本では、こんな立派な物、見たことがないと言った。

 そこで虎吉が、どこで見た事があるのですかと聞くと中国の鼈甲の

オークション会場で見たと言った。現在、鼈甲「べっこう」は輸出、輸入

が禁止されているはずなので少なくとも戦前、日本に入った物か、密輸品

のどちらかだと言った。


 それに対して、そんなのは構わないから鑑定してよと言うと社長が、

少し待ってくれと言い、担当者と2人で何か相談して、少し、お茶でも飲んで

待っていてくださいと言われ社長の応接室に通されて秘書と思われる雰囲気の

女性が高そうな、お茶菓子とお茶を持って来て少しお待ちくださいと言って、

部屋を出て行った。


 20分程して社長と担当者が戻り何とかなりそうですと言って定規と秤を

持って来て大きさと重さを計りメモした。そして品物を拝見しますと言って

、手袋を使い慎重に見て電気スタンドみたいなもので透かしてみたりした。

 そして、これは本物の鼈甲「べっこう」ですと言った。そして鑑定するのに

時間がかかるので店の預かり証を渡すから10日間だけ貸していただけ

ませんかと言い、決して損はさせないからと社長が言った。


 そこで虎吉は、もう既に1500万円の支払い契約を交わしているので

信用して了解した。すると担当者がインスタント・カメラを持って来て全部

で5枚の鼈甲「べっこう」を上、下、左、右の4方向から合計20枚の写真

を撮り、その場で現像した写真を虎吉に証拠として持っていてくださいと

渡してくれた。


 そして社長が時間がかかったので寿司でも取りますから食べていって下さい

と言い社長室で、その後、3人で、寿司をいただいて失礼した。5日後に

虎吉に、お時間のある時に一度、来店していただけませんかと貴金属商の社長

から電話が入った。


 そこで6月3日水曜日、お伺いしますと答え、その日の9時半に家を出て

貴金属商の店に10時過ぎに着き担当者と社長と社長室に入り、お茶を飲み

ながら、社長が全部で5百万円までなら出しますと言った。

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