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54話 静電気と吐瀉物

 


 オンブリックの質問責めにあった翌日、俺達は魔法都市ソーンナサラムの中央にある巨大な図書館に来ていた。

 ここに来た目的は状態異常についての知識を習得する事だ。



 図書館の扉をあけてまず驚いたのは蔵書数の数だ。

 本、本、本、どこを見ても必ず本が目に入る。

 扉を背にして右手側にはカウンターがあり、司書さん達が忙しなく貸し出し手続きをしている。



 その行列の長さも圧巻だ。

 図書館の奥まで続く本を借りる為の列は、入り口からだと終わりが見えない。

 

 

「すいません。状態異常について書いてる本ってどこの並びにありますか?」



 暫く図書館の中をふらふらと探したが、一向に見つからない為、返却された本を棚に戻している黒髪でナイスバディな司書さんに本の場所を尋ねた。



「状態異常……ですか? 少々お待ちください」



 そういうと司書さんは、とことこと歩き、本棚の終わり、通路に面している棚の側面のところで止まった。



(何をするんだろう……)



 不思議に思ってじっと見つめていると、その本棚の側面から電子パネルの様な半透明な板が飛び出して来た。



 司書さんはそのパネルをぽんぽんとタッチし、何やら文字を打ち込んでいる様だ。



(もしかして検索用の端末みたいなものなのか?)



「お待たせいたしました。ご案内いたします」





 ◇





「えーなになに? 状態異常には様々な種類があります。例えば『意識を失う』という症状があった場合考えられるのは《気絶、昏倒、失神、喪神》など、身体的要因と精神的要因に分かれます……」



『パパ〜? お勉強?』



 状態異常について書いてある本を読んでいると、花ちゃんが声をかけて来た。



『この間みたいに花ちゃんに何かあったら大変だからね。しっかりと対処できるようにならないと!』


『花ちゃんの為?』


『そうだよ。花ちゃんの為だよ!』


『えへへ〜。パパ大好き〜』



 癒されるなぁ。頑張って覚えないと……。

 精神喪失系の状態異常を覚えるのが一番大変そう。

 《麻痺》や《火傷》みたいな分かりやすい目に見える状態異常なら対処しやすいんだが。



 ゲームとかならステータスボードとかに書いてありそうなんだけど、ステータスボードなんてあるわけ……。



 あったなそう言えば。

 何か状態異常になった時表示されないかな?

 ちょっと試してみるか。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 名前 別宮洋也(べっく ひろや)  年齢 27 

 職業 B級冒険者 魔物調教師(モンスターテイマー):魔界草変異体

 身分 ―――

 能力値 Lv66


【体力】B+

【魔力】A+

【筋力】B+

【敏捷】S

【頑丈】B

【知性】G

【ユニークスキル】 

 静電気Ex(MAX) 魔法創造

【パッシブアビリティ】

 異世界言語 体質強化 魔力操作Ex(MAX)

【アクティブアビリティ】

 放電Ex(MAX)魔法:雷銃(ボルトバレット)Ex(MAX) 魔法:雷槍(サンダーランス)Lv5 魔法:雷装鎧(サンダーアーマー)Lv3 魔法:電弧放電(アークショット)Lv2 魔法:神の裁き(エル・エクレール)Lv2 魔法:局部破壊放電(エクレール・ナイツ)Lv2 魔法:魔力手(マジックハンド)Ex(MAX) 身体強化魔法:極限集中状態(オーバークロック)Lv1


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 状態異常……状態異常……。

 それっぽいところはないな。

 あれ?いつの間にか《魔力手》がレベルMAXになってるな。

 いや、そんな場合じゃないか。

 うーん、どうしようかな。

 とりあえず毒草でも食ってみるか。



『花ちゃーん、どれが毒草かわかる?』



 マジックバッグを開いて花ちゃんに見せる。



『うーんとねー。 これと、これとぉ~、これ!』


 おおう……。えげつない色の草を選びますね……。

 花ちゃんが選んだのは三種類。


 紫色のサボテン。

 黒色のバラ。

 青色のモヤシのようなもの。


 どれを食べてみようかな。

 あ、その前に解毒薬どうしよう。


『【花汁】で毒って治せるのかな?』


『パパ……。お願いだから花汁っていうのやめて?』



 あいた! あいたたた!!

 やめて! 《凶悪な蔓(ロースウィップ)》で首を絞めないで!

 爪が刺さってるから! 首にっ! 刺さってるからぁっ!!!



『もぉ~言わないでね! 毒は花ちゃんの葉っぱで治せるよ』



 じゃあ、食ってみるかな。

 サボテンもバラもなんか食べるの嫌だな。

 モヤシにするか。

 青って食欲出ないよなぁ。

 ましてや毒だし……。


 それじゃあすぐ飲めるように、机の上に【花汁】を置いといてっと。



 ひょいっ。

 もぐもぐ。

 ごくん。


 ………………

 …………

 ……



「オロロロロロロォォォォォォォ!!!」


『パパ!? 大丈夫!?』



 熱い!!

 内臓が焼ける!!!

 くそ! 胃がねじ切れそうだ!

 スッ、ステータスと確認しないと……。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 名前 別宮洋也(べっく ひろや)  年齢 27  状態:猛毒

 職業 B級冒険者 魔物調教師(モンスターテイマー):魔界草変異体

 身分 ―――

 能力値 Lv66


【体力】B+

【魔力】A+

【筋力】B+

【敏捷】S

【頑丈】B

【知性】G

【ユニークスキル】 

 静電気Ex(MAX) 魔法創造

【パッシブアビリティ】

 異世界言語 体質強化 魔力操作Ex(MAX)

【アクティブアビリティ】

 放電Ex(MAX)魔法:雷銃(ボルトバレット)Ex(MAX) 魔法:雷槍(サンダーランス)Lv5 魔法:雷装鎧(サンダーアーマー)Lv3 魔法:電弧放電(アークショット)Lv2 魔法:神の裁き(エル・エクレール)Lv2 魔法:局部破壊放電(エクレール・ナイツ)Lv2 魔法:魔力手(マジックハンド)Ex(MAX) 身体強化魔法:極限集中状態(オーバークロック)Lv1


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 年齢に横に猛毒がついてる!!!

 確認できた!

 早く【花汁】を飲まないと!

 ゴクッゴクッ。

 勢いよく【花汁】を飲み干す。



「はぁ……はぁ……」



 死ぬかと思ったぁ~……。

 【花汁】万能薬説あるなこれ。

 年齢の横に状態が載るのか。

 これで、次から何かあった時には、ステータス見ればいいな。



 っと、その前にこの吐瀉物を片づけねば……。

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