未来の世界
意識が飛んだ。ここはどこだろう。
『起きろ桂木芽依』
さっきの男の子に無理やり起こされる
「あの…なんで私のこと知ってるの?貴方誰なの?」
『僕はゼロだ。』
ゼロって名前?というかここ――――
何もない………?
「ここは?」
『未来の世界だ。』
「あのさ。なんで何も無いの?なんで誰もいないの?」
『人類の9割は死滅した。反物質爆弾を敵国が使い、世界は荒れ果てている。そこでお願いがある桂木芽依。
僕と一緒にこの未来を変えてほしい。その為に僕は生まれた。』
「未来を変えられるの?こんな未来を。」
『ああ。僕の力と君のチカラがあればな。
約束してくれないか?』
「…ここは、ここでは何人もの人が死んじゃったの?」
『ああ。』
「じゃあなんだってするよ。なんかこのまま断ったら悪者みたいじゃない。」
『では契約を。』
「何をすれば…んっ!?」
キスをされた。人生で初めて。いわゆるファーストキスをこんな男に。
「なにすんのよ!!!」
『契約をしたまでだ。これで僕と君は共に闘うパートナーとなった。』
そんな漫画どっかでありましたよね!?
「てかっ!どうすればいいのよ!未来を変えるって!」
『慌てるな。今からそれを説明する。』
「お前のせいだよっ!!!」