プロローグ(初めての終わり)
…私のやり方は間違ってなんかいない。
私の気持ちがおかしいとは思えない。
だってたった一人の男子を好きになっただけなのに何が間違っていると言うの?
きっかけは些細な事で、でも自分にとっては運命が変わった日だった。その日から自分は彼がだんだんと好きになっていった。毎日彼のことを見ていた。毎日彼のことを考えていた。それはもうものすごく。
周りなんてどうでも良いと思うくらいには。
いつしか私はたとえ周りの友達や家族を捨ててでも、いや、消してでも彼と一緒にいたいと思うようになった。ありとあらゆる形で彼と一緒にいた。
そしてある日、ついに告白する事にした。そうすれば何かと理由を付けなくても彼と一緒にいられるから。だからある日、彼を呼び出して告白をした。自分の純粋な気持ちを彼に伝えた。
「ごめん。君とは付き合えない」
そうしたらこんな答えが返ってきた。
頭が真っ白になった。信じられなかった。私はこのまま告白が成功して彼とずっといられると思っていたのにこんな答えが返ってきたのだ。なにも言えなかった。そうしたら彼は私に何かを言って去って行った。けど何も聞こえなかった。何も聞きたくなかった。なのに頭の中ではこの言葉ががんがんと鳴り響いていた。それはまるで世界がふられた私をあざ笑っている様に聞こえた。
耐えられなかった
だから私は死のうと思った。
それくらい、耐えられなかった。
そして飛び降りようと身を乗り出した時に
私は蟬を見た
SEMI side story ~sixth and endlles~
初めまして、秀丸です。実は今回が初投稿では無いのですが今回が初めてとなっています。
さて、いきなりなのですがこの物語はしばらく更新されないかもしれません。なのでこの話だけを見たい方は残念ですがかなり待っていただくことになるかと思います。しかし、この物語を終えるつもりではありません。もし、それでも期待してくださる人は僕の投稿小説を監視しといてください。
ではまたいつか