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きっと僕の夢になる。  作者: イフジタダヒロ
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夢の戦闘 PART4

 そんま施設の状況を知る余地もないソージ達は、夢の集中力を高めるためジュンコの実家の近くのお寺で座禅を組んでいた。

「………。」

「喝。」

バシーンと肩を叩かれたのはユートであった。

「痛てぇ。」

「集中力がたらん。」

お寺の住職であるイッショウが静かに言葉を発する・

「ププ。」

「クス。」

それに続き集中力が途切れたのかソージとマイコは思わず微笑してしまう。

当然のごとく肩を叩かれてしまうソージとマイコ。

「痛てて。」

「痛い。」

女の子であるマイコにも手加減なく叩くイッショウ。

三人は気を引き締め目を閉じ座禅を続ける。

 そんな時に寺の奥さんがやってきてジュンコのに小声で伝言を伝える。

「何ですって?」

ソージ達はジュンコの声に反応して座禅をやめようとした。

「どうしたんです先生?」

ジュンコは自分を落ち着かせてソージ達には伝言の事を隠し座禅を続けるようにいった。

「あなた達はそのまま座禅を組んでなさい。」

 そして、ジュンコは部屋からでていった。

ソージ達も後を追おうとしたがイッショウに止められた。

「今は修行に専念しなさい。」

渋々座禅を組むソージ達。

 ジュンコはユメと電話で会話していた。

「ジュンコ先生お久しぶりね。この裏切り者、どうなっても知らないわよ。まぁ、今はそんな事どうでもいいわ。いるんでしょうソージの奴?」

「いないわよ。」

「嘘をつくな。」

ユメは相当ご立腹の様子で怒鳴る。

「いいわ、すぐにそっちに私の兵隊を送り込むから。」

「一つ聞かせて、どうしてここがわじゃったの?」

ユメはクスっと鼻で笑い答える。

「夢探知よ。ソージの夢を探知して、そちらにいることを突き止めたの。」

 ユメの能力は更に強力になっていた。

このままでは遠距離操作も出来ることになりかねない。

 一時の猶予もなくなったジュンコは焦りで、電話を切りソージ達の元へ走った。

「ソージ君達、時間がないわ。」

ジュンコの顔はこわばっており、状況は一刻を争うものとソージは把握した。

 一方、ユメは笑っていた。

「夢探知か…。そんなものあるわけないじゃない。」

実際はタケルに居場所を尋問して聞いていた。

「この、俺を犬扱いしやがって。」

「実際犬でしょう。」

ユメは笑いながらタケルをまた蹴る。

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