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きっと僕の夢になる。  作者: イフジタダヒロ
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夢見る少年 PART24

 そのままソージは泊まらしてもらっている寝室に戻り布団にくるまり恐怖に脅えていた。

「くそ、なんで僕はこんなに怯えてんだ?」

その声はユートの耳に入る。

「お前女の子が怖いのか?」

「ユート起きてたのか。」

「見ちまったよ全部。」

「……。」

沈黙が一分間続いた後ソージが口を開く。

「ユメだ。ユメが僕を女性恐怖症にしたのかもしれない。」

「それもあるかもな。」

 ソージとユートはそれぞれ考え込む。

先に口を開いたのはユート。

「やっぱお前さユメのことが好きで仕方ないんだろう?」

「ああ。」

「今から夢ハウスに戻れよ。」

「は?」

「ユメをどうにかしてみせろよ。」

ユートはソージが邪魔になってきたのである。

「そうするしかないようだな。」

ソージはマイコの家を飛び出して急いで夢ハウスに向かう。

「待ってろユメ絶対にお前を救ってやるからな。」


 翌日になってジュンコはユートを叱っていた。

「なんでソージ君を夢ハウスに戻るように仕向けたの?」

「ソージなんて死ねばいいって思った。」

「なんでよ?」

「あいつは俺にとって邪魔だし、それに幸せを自らドブに捨てちまうやつなんだ。」

ジュンコがユートの頬を叩こうとした瞬間にマイコがユートの頬を叩いていた。

「ウチはあなたがいなくなればいいって思う。」

「どうしてだ昨日の夜…。」

「昨日の夜のことはソージさんウチを思ってのことだと思う。」

マイコは涙を流してユートの胸を何回も拳を握り締め叩く。

「ウチ、あなたみたいな人大嫌い。」

「ごめん、そこまでソージのことが好きだって思わなかった。」

「謝ったて許さない。ウチがあなたを殺してやる。」

マイコはキッチンの包丁を持ち出しユートに向ける。

「やめなさい。」

とっさにトモコがマイコを押さえつけ包丁を奪い取った。

「マイコそんな事するのはあの悪魔だけで十分よ。」

ユメのことを言うトモコに対しアツシが言い返す。

「悪魔か。マイコも十分悪魔じゃないか。男を誘惑するなんてな?」

「パパ…それはあの…。」

マイコはこれからおこる事に怯える。

「こっちに来なさいお仕置きが必要だ。母さんその人たちを帰しなさい。」

「ええ。そういうことでジュンコ悪魔退治頑張ってね。」

「え?ちょっと…。」

ジュンコとユートは追い出されるかのように外へ出された。


 その頃マイコは地下室でお仕置きをされていた。

「父さんは悲しいぞお前が男をたぶらかすようになって。」

「許してくださいお父様。」

「いいや許しがたいな。母さんアレを。」

「用意しています。」

トモコはムチををアツシに手渡す。

ピシっとムチを打つ音が地下室に響きわたる。

「痛い。」

マイコの苦痛の悲鳴が地下室に響きわたる。

「この頃は成績もあまり良くなかったな?」

 ピシっとまた音がなる。

ムチで地面を叩いた音である。

「あなたこれでは反省しないのでは?」

「恐怖を与えるのは一回ムチ打つだけでいい。後はじっくりとプレッシャーを与えるだけだ。」

「やめて下さいお父様。」

マイコは思わず恐怖で失禁してしまった。

「おや、いけない子だね。」

「ピシ。」

「ごめんなさい。ごめんなさい。」

 マイコの恐怖はピークを迎えた。

ガクガクと足が震え立てなくなった。


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