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きっと僕の夢になる。  作者: イフジタダヒロ
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夢見る少年 PART16

 夢ハウスでは早朝からまたユートがソージに食ってかかっていた。

「ソージ、昨日ユメが言ったこと魔に受けてるんじゃないよな?」

「は?」

「俺達別ににたもの同士じゃねぇからな?」

「そのことか、こっちだってお前と似たもの同士なんて御免こうむる。」

そこへユメが割って入る。

「朝っぱらから仲が良いこと。」

それに対しソージとユートが反応する。

「はぁ?」

また言葉がハモる二人。

「ふふ、似たもの同士は変わらない。」

ユメはソージ達をからかうのがおもしろくなってきたのである。

「ユメ、言っとくけどこんなお子さまと一緒にしないでくれよ。」

ソージはユメに言葉を返す。

「兄さんも、まだお子さまね。」

ユメは冷静にソージの言葉をそっくりそのまま返す。

「くっ…。」

ソージは痛いことをつかれて反論できない。

 そのうち朝食の時間になりタケルが三人の食事を持ってきた。

「飯だぞ。」

一号室から順番に鍵を開けるタケル。

三人に食事を配り終えるとタケルはユメの様子をうかがう。

「この小娘まだ誰にも手をだしていないのか?」

タケルはユメの顔をまじまじと身ながら内心で疑問に思う。

「タケル先生、あたしの顔になんかついてますか?」

タケルが自分の顔を見つめてくるものだらユメは気持ち悪いと重いササと二号室に入りドアを閉める。

「あの男、まさかあたしの計画に気がついてるじゃないだろうな?」

ユメはタケルを過去の因縁も含め、タケルを危険視していた。

「だとしたら、消すしかあるまい。」

それはタケルも同じ事。

 ユメはソージを不幸にさせるためなら手段は選ばない。

一方でユメに復習を誓うタケル。

マイコはユメの手からソージを引き離し自分がソージと結ばれる事を願う。

その片隅でユートはユメに片思いをしている。

 そして、夢見る少年ソージは複雑に入り組んだ人間関係の中で夢と希望を忘れない。

動き出した運命の歯車。

 夢見る少年は誰の手に落ちるのであろう?

その答えはわからぬまま明日を迎えるのである。

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