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きっと僕の夢になる。  作者: イフジタダヒロ
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夢見る少年 PART13

 ソージ達は公園内を散歩しながら会話していた。

「マイコちゃん編み物の他に料理も得意なんだね。」

「はい、今度ウチの料理ソージさんに食べてもらいたいな。」

「はぁ、どこまでめでたいんだよこいつら。」

ユメは心の中でため息をつく。

「そうだ、今度ウチの家に二人で遊びに来てください。」

「うん、行くよ。」

ソージは乗り気だったが、ユメは乗り気じゃなかった。

「あたしはパス。」

マイコはそれに対しソージの腕を組み嬉しそうに言う。

「じゃあ、ソージさんと二人きりになるね。」

「はは、そうなるね。」

ソージは照れながら言葉を返す。

「マイコ。」

「うん。」

マイコがユメの目を見ると、ユメは怖い顔でマイコを睨んでいた。

マイコの脳裏にあの言葉がよぎる。

「死ぬぞ?」と…。

「あ~、そうだウチ部屋汚いんだ。ちょっと呼べないかな?」

マイコは冷や汗を額に浮かべ途端に苦しまぎれの嘘をつく。

「あ、そうなんだ。なんかマイコちゃんのイメージからは想像できないな。」

ソージは不思議そうに首を傾げた。

「どうせなら、あたし達の施設にきたら?」

ユメの提案にマイコは不本意ながらうなずく。

「あ、そうしよう。ウチ、ソージさん達がそんなとこに住んでいるか見てみたい。」

「決まりね。」

ユメの圧力に負けたマイコは内心悔しさでいっぱいだったけど、ソージの住んでる所も見たかったのでこの場は同意する。

「う、うん。」

「それなら来週以降になったしまうね。」

ソージは反省室に入れられてる事を思い出す。

反省室に入れられてる者は本当の家族や親戚じゃないと面会はできないルールになっている。

「どうしてですか?」

ソージはいきさつと今の施設での状況を説明する。

「そうなんですか。」

がっかりした様子のマイコ。

「でも一生てわけじゃないし、それに二週間後の日曜日なら大丈夫だと思う。」

「じゃあ、二週間後の日曜日にお弁当持て行きますね。」

ソージとマイコは約束を取り付ける。

「ふふ、おもしろい事になったわ。どうせなら、そこでマイコの事も洗脳してやろうじゃない。」

ユメは良からぬ事を計画していた。

「もう、こんな時間か。」

時計の針は六時を刺していた。

 夢ハウスのの門限は六時半、急いで帰らないと怒られてしまう事になる。

しかも、ソージ達は反省室に入れられてる身。

門限をやぶってしまては反省室から出られるのが延期になってしまう。

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