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きっと僕の夢になる。  作者: イフジタダヒロ
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夢見る少年 PART11

 マイコはユメの手を離しその場から立ち去ろうとした。

その時ユメはゆっくり且つ静かな口調でプレッシャーを確実に与えながらマイコに一言。

「そうだ一つ忠告しとく。これ以上兄さんに近づくと死ぬぞ?」

マイコは頷きながらその場を泣く泣く立ち去る。

「ユメ…ウチ、ユメの事…。」

マイコは呟きながら泣いていた。

親友だと思っていたユメの裏切り、そしてこんな形で片思いを終わらす絶望感で胸が張り裂けそうだった。

 一方でソージはユメにメールしていた。


メールのタイトルは

「マイコちゃんに伝えておいて。」

本文

「マイコちゃん今日これか

らユメと一緒にあそばない?

マイコちゃんの電話番号とメ

アド交換したいから。」


 ユメは考えたこれを利用しないわけにはいかない。

すぐさまマイコの所へと走り本心にはない事を言って謝る。

「マイコさっきはごめん。あたしも好きだよ兄さんの事。」

ここまでは本当の事だが、ここから嘘の御託をならべる。

「あたし、嫉妬心と兄さんを独り占めしたかったからあんな事言ったの。だから許してこの通り。」

ユメは深々と頭を下げてニヤリとわらう。

「ウチ嬉しいユメがやっと本音を言ってくれて。頭を上げてよユメ。」

そして、マイコはユメの手を握りしめる。

「ビッチがあたしの手をにぎてんじゃねぇ。」

ユメの内心はこうである。

パっと手をふりほどくと携帯電話を取り出しソージからのメールをマイコに見せる。

「これ、お互いにとってチャンスだと思わない?」

ユメは白々しくマイコに言う。

「うん、ウチ今日占いで恋が実る予感ってなってたんだよね。友達とケンカするけどすぐに仲直りって書いてあったなぁ。当たっちゃった。」

「へぇ、そうなんだ良かったね。」

ユメは言葉ではそう言ってたが内心はひどいものだった。

「中三にもなっておめれたい頭だなこのバカビッチ。」

思わずニヤついていたユメ。

「ユメ、何ニヤついてんの?」

「え、あ…うん、これから三人デートかって思うとね。」 

「すごくわかるその気持ち。」

ユメはそんなマイコの言葉にまた心で笑う。

「どこまでおめれたいんだ処女かお前?」

心の中でバカにされているとは思わないマイコはユメに聞く。。

「ユメ待ち合わせの場所と時間は?」

「そうだちょっと待ってメールする。」

数秒後メールが帰ってくる。


タイトル

「三町目の公園。」

本文

「時間は五時。」


「…だって。」

ユメ達は公園に向かう。

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