7月10日木曜日
昨日は、さんざんだったな。
帰ってきたら、矢口先輩にガミガミ怒られるし、おまけに部長にも怒られた。
まあ、部長の怒り方は可愛かったけど2時間も怒らないでほしかった。
行ったらいけなかったんだな。きっと。
メイルに会いたいな、でもヘッドホン洗顔バンドは部長に取り上げられちゃったしな。
ゲームのルールも、ろくに聞いてないから、立ち聞きでゲットした情報だけでざっくりとしかわからんしな
先生たちは眠らされてるらしいし、まあ、起きてたとしたら木下会長のこと補導するだろうな。
向こうの世界じゃ感覚神経の感度100倍だから、自分で転んだだけで命の危機らしい、だから攻撃力は変わんないらしい。転んだだけで死ぬなんて嫌だな.......。
決闘状とか、1対1とかのミニゲームとかもあるらしい。
で、今日は決闘状ゲームで、ただいまルール説明を一生懸命やる会長の放送中
「決闘状ゲームは体力的にダメな文化部のみなさんの勇気ある行動を見るためのゲームかな」
「まあ、簡単なことで決闘状を仲間にしたい運動部に出して何かのゲームをして勝ったら、そこの部活を仲間にできると、いうゲーム。決闘状は何枚でも出せるようにしようか」
「「イエ―イ」」
そんなに、うれしいですか?美術部のみなさん
「あ、でも、もしも負けたらそこの文化部の残っている部員の半分は運動部のものって、ことにもしようかな」
「「え―――――――」」
美術部のみなさん正直すぎやしませんか?
「ねえ、シイナ!やろうよ。決闘状ゲーム!!」
長くてサラサラの髪を耳にかけながら部長は人が変わったかのように言った。
「リスクが高いな。」
coolな副部長。明智シイナ先輩、美術部の数少ない男子部員。
「まずこの部活は約30人いるが、その中に、運動部なんかとまともに戦い、帰ってこれる部員が何人いるか、考えてみろ。」
「「....................。」」
一つ一つの発言がカッコイイです。ハイ。
「でも、このシステム使わないと確実に負け.」
「その言葉を言うな!!」
ものすごい負けず嫌いの先輩は(負ける)という言葉が大っ嫌いだ。と思う。
「勝算がないわけでもない。例えば、裕子お前は物凄い運動音痴だよな。」
「ものすごいというわけでもないけどねえ」
なんで照れてんですか?部長!!
「そんな裕子がノコノコ運動部に決闘を申し込んだら、どうなると思う?」
「まあ、負け..」
「その言葉を言うなっ!!」
自分から聞いたくせにやっぱり聞きたくはないんだな。
「だが、もし裕子の格好をした、九条涼介が戦いに行ったら?」
「はあっっっ!!」
「なんで!!俺が?!!」
「ちょっと黙ってろ、お前さ、最初は美術部に、はいる気なかっただろ?」
「まあ、そうですけど.....。」
「剣道部に入る気だった、そうだろ?」
「なんでっ!?わかるんだよ!!」
俺がそういうと、先輩はニヤリと笑った。
「秘密だ。」
「とにかく、九条を裕子だとゆう思いちがいを運動部がしたら、手を抜くだろうな。」
「なんで?」
純粋にわからないご様子の部長....見ていて悲しくなるね...。
「.................。」
「うん。まあ、とにかくだ。裕子より九条のほうが、何かといいだろう。」
「う~んよくわかんないけど」
「ンじゃ君が身代わりってことで頼むわ☆」
あの、俺に女装させる気ですか先輩方.................。