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部活戦争  作者: りら
5/12

7月9日水曜日

どれくらいの時間がたったのだろうか。

やっと殺人鬼が落ち着きを取り戻した。


「すみません。」


もう大丈夫なようだ。アンドロイドといえど、ちゃんとこの娘はココロを持っている。


「じゃあ、ひとつ聞いてもいいか?」

「なんでもどうぞ、ご主人様の聞きたいことを何でも」

「あんまり、考えたくないだろうけど生徒会長...いや木下裕也さんって聞いてなんで怖くなった?」

「...............。」


やっぱダメか。やっぱり話したくないよな、あんなに怖がってたんだから。


「ん.....ごめんやっぱいいよ、言わなくても......」

「いえ!言います。ご主人様ご命令ですので。」

「あ―――――ちょっといいか?そのご主人様やめてさ、まあプログラミングされてるなら、もう一つの名前だと思ってさ、俺のこと涼介って呼んでくれるとうれしいんだが。」


ダメもとだが、ご主人様と呼ばれるのにはちょっと抵抗がありすぎるし


「りょ...う..す.け?」

「涼介!これだけでうれしいの?」

「ああ、うれしいよ。殺人鬼も、もう一つの名前を付けようよ」

「もう一つの名前?」

「そう。俺たち二人だけが知ってるお前の名前を、これならプログラムを、かえたことには、ならないだろ?」


パアッと花が咲いたように喜ぶ殺人鬼。可愛いとしか言えない。


「ん~何がいい?」

「涼介が、つけてください...私、涼介がつけてくれたら、すんなり受け入れられるような、気がするから。」


どうゆう名前がいいんだろうか?女だしなぁ思いつかないし、漫画のキャラの中の名前でいいかねぇ


「めっメイルとかどうだ?」


殺人鬼が日本人ならDQNネームだが、どう思ったって神の国の人みたいだから、まあOKだろう。

気に入ればの話だが..............。



「メイル?」

「そう、メイルどう?」

「メイルって涼介呼んでくれますか?」

「ああ、呼ぶよ。お前が嫌がんないならな。」


気に入ったのか、よかった。メイルの方が殺人鬼よりも、こいつにあっているしな。

ニコニコ笑っているメイルを見るのはとっても、気分がいい。

だが、また暗い顔をした。


「涼介帰る時間です。」

「帰るってどこに?」

「涼介の、現実に」

「もう、バッテリ-が持たないから、また明日会おうね。」


すっかり忘れていた。

バッテリーは何時間持つんだろうか?もっともっと、メイルと話をしたかったのに。


「ああ、また明日。」

「約束だからね。」


寂しくなった俺はメイルを抱きしめた。いい加減嫌がるということを覚えてほしい。

ずっと抱きしめていたくなる。


「では、転送を始めます。」



赤くなったメイルを見ながら、俺は光に包まれた。





次の投稿が諸事情により、2月15日以降になります。

気長に更新を待っていただけると、幸いです。

あと、感想をいただけると、話の展開のヒントになったりするので、できれば書いていただけると嬉しいです。

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