7月9日水曜日
7月9日水曜日。何も変化のない生活が放課後まで続いた朝から、誰もが昨日のことにそわそわしているような感じを醸し出しているが、声に出すことはなぜだか恐ろしく感じてだれも話し出そうとしなかった。先生達は昨日のことはまるで聞いてなかったようにすごしていた。
そして放課後を迎えてしまった。
「あーあーテストテストォー」
きた、会長の声だ。今日はちゃんと放送を流すことができたようだ。
「会長の木下だよぉ!みなさーん昨日のことはもちろん覚えてますよねえ?忘れていたら許さないぞ☆」
忘れられるもんか、、あんな会長。そういえば書記と会計はいないのだろうか?
「じゃあルール発表いきマース!!」
「まずこのゲームは仲間がいないと基本的に成り立たないゲームです。というわけで部活メンバー1チームで挑戦していただきます。」
「なお、部活に所属していないものは帰宅部という名目で基本1人で戦ってもらいます。」
「えーそれではこのゲームで一番大切なアイテムをお配りします。」
「ついでにゲームの世界観でも説明しときますかな?このゲーム世界は中世のヨーロッパでも100年後の宇宙でもないです。今この世界です。あ、でもぉ別にこのまま戦うわけじゃあないよ。そんなことしたらみんなつかまっちゃうからね。実は!この世界のコピーの世界だよ!すごいでしょ建物だけじゃないんだよ。建物の中にあるものもぜーんぶコピーしてあるんだから~がんばったんだよ生徒会のみんなでねぇただ、人間はいないよ~だって僕がもう一人いたら。」
「僕、僕のこと殺したくなっちゃうから☆」
「んじゃあ、そろそろ配ってもらうかな♪」
コピーの世界?じゃあカバンの中身とかもコピーしてあんのか?やばいな、、お菓子ばれたかな、、?
自分のことが殺したくなる?そんなに今の自分キライなのか、、?
ガラッ
いきなりドアが開いたのでビビったが生徒会書記の矢口先輩だった。
「失礼します。アイテムを配りに来ました。」
真面目だなぁ~。さすが生徒会役員、、。
「ちょっと!!どうゆうことよ!矢口!約束とちがうじゃない!昨日のこと忘れたつもり!」
「会長のご命令だ。従うんだな、武藤裕子さん。」
「っッ......!!!」
部長はいきなりどうしたんだろう?昨日のこと?走って出て行ったアノことだろうか、なにがあったんだ。いつも笑ってる部長だからか、怖い顔をしている今はとても、近づきにくい、、。
「さて、今から配るアイテムはゲームの中で生死を分けるアイテムになりますので、無くすことこわすことがないようにしてください。」
配られてきたのは見た感じ、ヘッドホンのような洗顔バンドのようなとにかく、頭につけますよ~アピールの代物。色というか、柄はサイケデリックのような、よくわからない近未来を想像させる頭が痛くなりそうな風合いにナンバーが書かれている。俺のは(564219)、、、、語呂あわせで(殺しに行く)って読める気がするのは気のせいということでいいのだろうか?