雨の中
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雨の中開けてくれよと浮く蜻蛉
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本を読んでいると、急に目の中に蚊が飛び込んできそうになって、思わず仰け反ってしまいました。
ところが、周りを見渡しても、そんな蚊はどこにも見当たりません。
不思議に思っていると、本の向こうに置いた窓からの光を白く反射したパッド型端末の上に、5〜6センチの大蚊が飛んでいます。
よく見ようとすると、そんな大蚊はどこにもいません。
狐につままれた思いでいると、雨の降っている窓の外の浮遊している蜻蛉と目が合った次第です。
「雨の中開けて開けてと蜻蛉浮き」
「雨の中窓から蜻蛉の影が射し」
「雨の中窓から蜻蛉の影落ちて」