〜前世!?〜
1,王子と令嬢!?
私と健人くんは猫さんについていって大広間につづく廊下にきた。そこにはたくさんの召使いさん達がお仕事をしていた。すると、召使いさん達が私達の方を見て言った。「まぁ!ロレンツォ王子とクイネラ様だわ!」「あら!本当に。お久しぶりです。」「お元気でしたか?」「お待ちしておりました。」と言ってきた。
私は首を傾げて「あ、あの、ロレンツォ王子とクイネラ様って誰の事ですか?」と言った。
「ふふ。それはお主らのことじゃよ。ロレンツォ王子はこの国の王子、桐ヶ谷健人、クイネラ様はこの国の伯爵家の令嬢、石原美幸。つまり、お主らの前世の名じゃ。」と猫さんは言った。
?な、何を?言って?るの?
私達はとても驚いた。
「あ、あの、前世?な、何言ってるんですか?」と健人くんが言った。
「まぁ、大広間に行けばわかることじゃ。」
2,王様と王妃様にご挨拶!
私達は大広間にきた。とっても広くて感動!
猫さんは「陛下、お二人を連れて参りました。」
奥には王様と王妃様が椅子に座っていた。王様が「ノア、ご苦労であった。もうさがってよいぞ。」と言われ、ノアさんはさがった。ん?ノア?あ、猫さんの、ことか。ノアさんっていうんだ。
「桐ヶ谷健人、石原美幸、よく来た。二人が来るのを待っておったぞ。あ、私はこの国、ムーンメリー王国の第20代国王のルーカスだ。」と王様は言った。
「お二人が戻ってきてくれて嬉しいわ。わたくしは王妃のソフィアよ。」と、言った。
私達は「こ、こんにちは。」と言った。
健人くんは「あの、ぼ、僕は…その…」と言った。戸惑ってる…
「あら、ごめんなさいね。前世なんて言われても困るわよね。部屋を用意してあるからそこで少し休んでちょうだい。」と優しく王妃様は言うと…
召使いさんが「こちらです。」と言いながら歩いた。大広間の扉までくると健人と私は王様と王妃様のろうを見て「失礼します」と言った。