〜返事は?〜
1,何て言ったらいいの?
HR後、私は柚葉ちゃんと廊下にでた。
「柚葉ちゃん、何て告白したらいいの?」
「そんなの簡単だよ!思ってることを、言えばいいの!」
思ってること…?いっぱいある…
「じゃあ、とりあえず思ってること、言ってみて!」
「えっと〜…優しくて、かっこよくて、楽しくて、面白くて、笑顔がステキで、一緒に居ると幸せ。」
柚葉ちゃんは私が言ったことをメモした。
「ん〜…これをうまくまとめようか。」
え、私、まとめるの、苦手なんだけどな…あ!そうだ!
「あのさ、これじゃ、ダメかな?」
「ん?なに〜?」
「桐ヶ谷くん、好きです。なぜなら、優しくて、かっこよくて、楽しくて、面白くて、笑顔がステキで、一緒に居ると幸せだからです。よかったら付き合ってください!これじゃ、ダメかな…?」
葉ちゃんは驚いた顔をして。
「はぁ?ぜっっっっったいにダメ!!!!!
そんなの、振られるし、引かれるよ!?しかもそれ、まとめてないし!思ってることそのまま言ってるだけじゃん!」
え?思ってること言えばいいって…
「じゃあさ、何かいいのない?」
私には無理だ…柚葉ちゃん!お願い!
「ん。あるよ。言いま〜す!桐ヶ谷くん、好きです!優しくしてくれるところや笑顔が好きなの。付き合ってください!って!良くない!?」
私は目を輝かせながら言った。
「柚葉ちゃん、それ、それ、それ〜!めっちゃいい!天才!ありがと!メモする!」
私はさっき柚葉ちゃんが言ったことをメモした。
「やっぱり私って天才だわ〜。」
柚葉ちゃんはドヤ顔で言った。可愛いな。
「柚葉ちゃん、ありがとね!助かった!
あ〜。早く金曜日にならないかな〜。」
2,返事は?
今日は金曜日!石井くんに告白する日!
「美幸、放課後、告白するんだよね?」
「う、うん。」あ〜…不安…
「石之神神社の場所わかる?」
「うん。わかる。一昨日、行ってみた。」
あ〜。今からでもドキドキする…今日は授業に集中できそうにない…
「大丈夫?落ち着いてね。」
「うん。大丈夫。ふ〜〜〜〜〜。」
私は大きく息を吐いて心を落ちつかせた。
「石原は前以て渡しが石之神神社に行くように言っといたから。まぁ、理由はいってないけど、OKしてくれたから。」
「ありがとう!」
「いえいえ!頑張るんだよ!」
「ガンバル!」
絶対に失敗しない!練習、したし。きっと、大丈夫!
放課後・・・
「柚葉ちゃん、行ってきます!」
「うん!頑張って!どうだったか教えてね!」
「わかった!じゃあ、後でね。」
私は走って石之神神社に向かった。
桐ヶ谷くんはまだ居なかった。よし、まずは落ちつかなきゃ。私は大きく深呼吸をした。
「す〜〜〜〜〜。は〜〜〜〜〜。」
よし!OK!大丈夫!
私が神社に来て10分後、石井が来た。
「あ、桐ヶ谷くん。」
「おー。桐ヶ谷。石原、見てないか?呼ばれたんだけどさ。」
「あ、あのね、話が、あるんだけど、いい?」
桐ヶ谷くんは驚いた顔をしていた。
「あ、う、うん。いいよ。」
私は息を吐いた。
「桐ヶ谷くん、好きです!えっとね、優しくしてくれるところや笑顔が好きなの。付き合ってください!」
私は顔を赤くしながら言った。
桐ヶ谷くんの返事は…
「はい!僕も石原のことが好きなんだ。よろしくお願いします!」
私はすっごく嬉しかった。柚葉ちゃん、やったよ!
「ほんと?ありがと!よろしく!」
私達は握手をした。
その時!私達を、眩しい光が包み込んだ。