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そして俺は今日も戦場に立つ  作者: ののくん
623AR作戦編
6/28

炎化人類 バーナーズ

 今日の戦場は晴れていた。照りつける太陽がどんどん体力を消費させるなか、俺たちはグラスターで敵を一人一人殺していた。

 「昨日の勇者を見て少しは期待してしていたんだがなあ」

 まさかこの程度とは思わなかった。

 アーリア軍は、昨日罠にかかり、殲滅寸前になったにもかかわらず、彼らはまた攻めてきた。ただの兵器では、時速180キロもでるグラスターにかすれることすらできないのに。

 地雷の置いてある可能性を考え、対地雷の防御魔法を張っておいたが、無駄だった。地雷は一つもない。

 「はあ、期待はずれだもういいここで死ね」

 「我が望むのは帝国の勝利、我が欲するのは、雷の咆哮!この願いを天に捧ぐ!『サンダーロアー』」

 第10位魔法サンダーロアーは放つと光り輝く雷が雷鳴と共に敵を襲い。さらに周りの人間の聴覚、視覚を奪う、強力な魔術だった。

 「はあ、さっさと終わらせよう。総員!次はヤツらの本拠地を叩く、俺についてこい!」

 「「了解!!」」



 「指揮官!このままでは帝国軍の攻撃であっという間に殲滅します!ここであれを使いましょう!」

 「だめだ!どんなことがあろうと空軍の力を使うことだけは私が許さん!」

 アーリア軍の陸軍は空軍を嫌う傾向があった。だから敵は、あの時突撃してくると俺は信じれた。

 「しかし、このままでは全滅です!」

 「分かっている!だがそれでも!それでも空軍だけには頼らん!!」

 彼らは迷うだろう、空軍の援助をうけるか、空軍の手を借りず、独自で解決するか。

 「クソオオオオ!!!もういい分かった!!あれを使う!なんとしてでも我々が解決しなければ意味が無い!」

 「は!!」



「見えてきました、敵の本拠地です!」

 フローズはやはり視野が広い、一番に敵の本拠地を見つけた。

「よくやった!総員!止まれ!これより、長距離での狙撃で、敵の本拠地を壊滅させる!長かったこの戦争に終止符を打つ!総員、詠唱開始、使用魔術はブレイズバレットだ!」

 しかし、その必要は無くなったようだ、よく見ると敵の拠点から火が出て煙も出てる。

「自爆?」

 ここで自爆とは、どこまで間抜けなんだ敵は。

 敵のいない戦場は一気に静かになった。

「そのようだな、とりあえずAR作戦の一つはクリアした。すぐに帰還...?」

「どうされましたか?隊長?」

 爆弾が落ちてくる音だ。だがどこか違う。爆弾ではない。

「魔術!総員伏せろ!!」

 その瞬間、激しい爆発と共に部隊の半分以上が消し飛んだ。

 だが、それは、魔術ではなかった。

「あれは!まさか炎化人類(バーナーズ)か!」


 この世界には通常の人間を含め18の種族が存在する。およそ2000年も前に人類が突然変異したものだ。どれも元はただの人間だったが、それらは別の種族だと考えるのがほとんどだった。

 その中で炎を纏うようになり、どんな高温でも耐えられるように体が変化したのが炎化人類、バーナーズだった。


「見たか!帝国の犬共め!これが我らアーリア陸軍の力だ!」

 敵はバーナーズになっていた。不死鳥のように空を飛び、炎を纏い、常に燃えていた。

「これが、我が軍の秘密兵器!『炎化薬』だ!」

 高いところから我々を見下ろす形で、敵は笑っていた。

 周りを見るとほとんどの仲間が死んでいるか、重傷だった。俺は防御魔術を張っていたため、助かった。

「やはり貴様が持っていたか、その炎化薬。それは我々のものだ返してもらうぞ」

 口を開いたのは、エチアだった。しかし、話す言葉、声、まるで別人のようだった。 

「エチア?お前はいったい何を?」

「気安く話しかけるなノミ虫!」

「ノミ虫?お前はいったい」

 そして彼女は名乗った自分の本当の名を、彼女の名は

「私はクロス・S・ラフレ、貴様らから盗られた我々の技術、取り返しに来た!!」

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