雲海世界の少女たち~Girls on Cloudy World~
そこは、深く厚い雲海に一面を満たされた世界──古の時代に魔素と呼ばれる不可視の粒子によって地上が汚染され、どうにか人類が魔素を遮断する雲海の上に逃げ延びることで、連峰の山々に国家を建てるまで文明を再興した世界である。
この雲海世界には、雲に浮かび、雲の上を泳いで渡ることのできる生物が存在した。人々はそれらを一様に雲海生物と呼んだ。なかにはその背中に人が住みつけるほど巨大な種がおり、そこには純人と亜人の混血児として産まれた《混ざり者》と蔑称される者たちが住みついた。彼らは純血至上主義の下、純人と亜人両者から虐げられる者たちだった。
この物語の主人公フィリオは、亜人の角耳種と小人種の間に産まれた《混ざり者》の少女である。彼女は住人たちがサクラと名付けた空泳ぐ巨大亀の背中で、魔導師として魔導具屋を営んでいた。
そして、フィリオたちを乗せた巨大亀サクラが交易都市シンドアに向けて広大な雲の世界を進んでいる航路上に、地図にない浮遊島を発見したことからこの物語は始まる──。
この雲海世界には、雲に浮かび、雲の上を泳いで渡ることのできる生物が存在した。人々はそれらを一様に雲海生物と呼んだ。なかにはその背中に人が住みつけるほど巨大な種がおり、そこには純人と亜人の混血児として産まれた《混ざり者》と蔑称される者たちが住みついた。彼らは純血至上主義の下、純人と亜人両者から虐げられる者たちだった。
この物語の主人公フィリオは、亜人の角耳種と小人種の間に産まれた《混ざり者》の少女である。彼女は住人たちがサクラと名付けた空泳ぐ巨大亀の背中で、魔導師として魔導具屋を営んでいた。
そして、フィリオたちを乗せた巨大亀サクラが交易都市シンドアに向けて広大な雲の世界を進んでいる航路上に、地図にない浮遊島を発見したことからこの物語は始まる──。
いつも風の吹く雲の上で
2018/12/31 16:38
(改)
タンジ島にて
2019/01/02 14:11
交易都市シンドア
2019/01/02 14:37
いつも星の輝く空の下で
2019/01/02 17:10
(改)