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レイジとルヘル‐はあ?うるせえ、露出趣味全開で俺は妄想創作の世界を生きているんだ

 

 

 俺は某エクスラに居た、まあそれだけだ、状況説明なんてしねーよ、ばーーーーーーーーーーか。

 これは俺が読むために、俺が後々まで役立つと思って、書いてんだよ、

 つまり俺が面白ければ、オールオーケーってわけよ。


 てーか、マジで最善を尽くせている気がしねえ、もっともっと効率的な情報収集の仕方があると思うんだ。


 はあマジで一時創作とか、わりに合わねえわあ。


「空想の世界に、もし仮に、己の精神と切り離された、永遠の世界と、永遠の他者が居たら、素晴らしいと思いませんか?」


「うるせえ、電波美少女、その麗しくてかわいい唇に、べろちゅうをさせろ」


 俺が一人で部屋で哲学をしていたら、銀髪の可愛いのが電波を垂れていたので、牽制で言ってみる。

 

「何を見ているんですか?」


 特に何も見ていない、猫のように、何もない中空に何かあるかのように、睨んで居ただけだ。


「ああ、素晴らしいね、だが、それは素晴らしいだけだろ?

 素晴らしき無の世界、死ねばいいじゃねえか、死んだら多分、なにもかもどうでも良くなるくらい、

 純粋にハイになって、自我すら消滅するくらい、いい気分で、全てを投げ出して、永遠の無に、成れるんだからよぉお」


「理解できません、死んだら、無になったら、プラスマイナス零ですが、面白くはありません、生き続けていた方がよいでしょう?」


 鉄の理性は揺るがない、それは俺の性根だ、俺はどんな時だって俺らしくあれるのだから。

 それでも彼女の事は羨ましく思うものだ。

 永遠の空想、永遠の精神世界、永遠の死者の魂を操る、無敵にして最強のネクロマンシアの少女の事が、だ。 


「そんな冷たい心根に、居座って、貴方は何を観ているのですか?

 もっと自由に翼をはばたかせて、無限の空を仰ぎ見、飛ぶべきですよ」


「お花畑のクソ女の、それはセリフだな、

 幸福が永遠に続くと信じ切っている、

 この世界は、そんなに甘くない、頑なに心を閉ざしても、全てを奈落底の、計り知れない不幸が全てをさらっていく」


「全部、わたしが注いであげます、たえまない愛を、

 貴方が、どれだけ不幸でも、わたしがあなたを、一から生まれ変わらせてあげます、

 永遠の愛を、永遠の命を、さあ、わたしに委ねてください」


「暖かな、それこそ空想だな。

 無限大が、この世界にあると、本気で思っているのか?」


「はい、わたしが証明です、無限の命と、無限の恍惚と、無限の幸福、

 世界の方向性すらも、わたしを害死はしなかったのです、もう、怖いものはありません」


 そうだ、この少女は、間違いなく世界を制したのだ。

 エクストラシャペルンの真の支配者、

 矛盾する全てを内包する、聖女のような抱擁の、それは愛のようなモノなのだろうか?


「わたしが答えです、無限に信じるに足る、無限の力量を持つ神、全てを統べる秩序。」


 不確定起源生命体、

 この少女の瞳の中には、確かに或る世界、

 世界線の一つとして、

 この少女が全てを勝ち取った世界が、だ。


「だが空想だ、その世界は、およそ特異点存在、お前の瞳の中に限定された、所詮は妄想・空想の類なんだ」


「リアル、現実なんて、全て捨て去って、自殺して、わたしと共に居ましょう、

 何をいまさら、欲するのですか?

 この眼前に移る世界の、なにが魅力なのですか?

 全ては不完全で、死ねば魂すら千々になり、完全に消滅することが確定的に明らかな世界です」


「それは可能性の問題であり、確定ではない」


「確定でないから、確定なのです、常に最悪を想定する、実勢経験を重んじるレイジさんの言ですよ、これは」


「それでも、俺は現実を生きる、俺以外にも、現実を生きる奴らが居ると、それは確定的に明らかな事実だ」


「またまた、それすらも、確定的ではない、

 魂の完全消滅が確定的なのと同じで、他人だって、実際に生きているかどうかなんて、知れたモノじゃありません」


「ならばルヘル、お前だって例外じゃないはずだ」


「いいえ、わたしは例外的な存在です、わたしは断言します。

 わたしに全てを預けて、礼二さんが自殺し下されば、あとは無限の幸福に貴方を取り込めるのです、

 なぜ、こんな簡単な救済を、わかっていただけないのでしょうか?」


「、、、、なぜ俺にこだわる?」


「礼二さんは、キレイなんですよ?

 この薄汚いモノに溢れた世界で、唯一なレベルで、潔癖でストイック、

 わたしの目から見て、こんなにも穢れのないモノも無いと思えるくらいに、歪みもなく、どんな時でも、違和感がありませんよ」


 馬鹿、俺の性根も知らずに、此奴は自分自身が一番、この世に在ってはならないほどの、罪悪と背徳で薄汚れていることを知るべきだ。


「俺の真実を教えてやるよ。

 この世界は糞だ、糞だらけだ、そして、その世界を、その瞳に収めている時点で、

 この世界の真理が、絶対的な上位存在たちによって作られた、作者の脳内妄想な時点で、もう何もかもが終っているんだよ。

 ルヘル、お前のやっていることは、全部無駄だ。

 この世界の神、創造主が、はじめから全部を地獄の底に落とすと定めている以上は、何をしても無駄なんだよ」


「わたしは信じません、神が、創作者が、善良であると信じるのです」


 その祈りが届かないことを、俺は知っている。

 この物語を創作する人間が、本当に救いようがない愚者だと、俺だけが知っているのだった。

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