シスフィアについて
やっと転生出来る…
「転生って具体的にどうするんだい?ヘリエモン」
「誰ですか!?ヘリエモンって……。ま、まぁ打ち解けてもらったということにしましょう……。
転生に関しては専門外なので何処の誰の家に産まれるかはわかりませんが、産まれた後は自由ですね」
「そうか、後はシスフィアについて教えてくれるか?」
私も最後にシスフィアを見たのは2000年以上も前になりますので正確さには欠けますが……」
フッ、また纏めるときが来たようだ。何か楽しくなってきた……。
話を纏めると……
―――――――――――――――――――――――――――――シスフィアはまぁ、いわゆる剣と魔法の世界でヘリスの時代から冒険者はあったらしい。
そして時代は2000年以上前は中世ヨーロッパよりも少し文明は低かったらしい。
後は魔物や魔族、人間、エルフ、獣人、妖精、精霊、ドワーフ等がいる
他にも、天界には神がいるし、魔界には悪魔がいたり、妖精や精霊もいるそうだがシスフィアの世界の中の、人間達のすんでいる世界とは多少違う世界にすんでいるとか。
まぁ、異世界の定番は結構ある感じかな。
そしてなんと!ステータスとレベルがあるらしく、簡単に自分のステータス、スキルなどが見れるらしい。
後、神と渡り合えるような奴等も結構居たらしく、神殺しなんてのも少しは居たらしい。それくらいであろうか、後は地理とか文化とか、大きく変わっているだろうそれは向こうで学べと言うことらしい。
―――――――――――――――――――――――――――――
「ステータス見ていいか?」
ちなみにステータスは子供でも無理なく使える程の極微量の魔力を込めて【ステータス】と唱えればいいだけだ。
「まだ半分しか世界に馴染んでいないので無理ですね。多分転生すれば完全に馴染みますね」
とのこと。まぁ、そう言うことなら仕方ない。
「そろそろ、行こうかな」
「あ、はい、分かりました。それと向こうでアイテムボックスのスキルを覚えたら魂の繋がりを利用してそちらに過去に私が創ったものを送っておきますね」
おいおい、多分昔の戦争はお前の創る道具が発端だったんだろうに……。
ヤバい物貰えるな……。
「あ、ありがとうな。それじゃ!」
「はい、しばしのお別れです!」
そう言うとヘリスは何かを唱え出す。
するとだんだん視界が白くなっていき、
俺は意識を手放した…。
「ふぅ……」
シン様を無事に輪廻の輪の最終部に送り届けられてひと安心。
……シン様は少しズルい人ですね。
転生をいきなり拒んだかと思えば向こうの世界での幼なじみの心配。それなら分かりますが、次に私を置いていけないと言われたときは、ほっぺたが真っ赤になってしまいました……気づいてなければ良いのですが……。
はぁ、4000年間生きてきたなかでこんなにも胸のときめきを覚えたのは初めてです。出来ればシン様には他の神々に目をつけられないようにしなければ……。
少なくともシスフィアでの両親の前では私を召喚出来ないでしょうからかっこよく成長した…違います!私としたことが。不埒な妄想をしてしまいました……。
いつか召喚されたときにシン様を支えられるようにならなければ……。
そのためにも少し準備をしておきましょう。
……シン様は初めて会った私に借りを返すと言って助けてくれましたが、あの調子だと私が召喚されたときには周りに女の子がいっぱいいそうですね……。
先が思いやられます……。
「さて、準備を始めましょう」
こうしてヘリスの小さな努力が始まった。
これからもよろしくお願いします!




