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従魔は主人公力が高い?

今日は正午に起きました。

風邪による頭痛のせいで最近寝不足だったのです。

久々に寝れた……。

視界が鮮明になり俺の目の前にいたのは、


――スライムだった。


うん、初めの従魔がスライムってよくあるよね~。

もう、テンプレの中でも上位に位置する感じ?いや、でもこの状況でそんなお約束守らなくても……。


「いや、どんなモンスターでも強いって書いてあったよな。とりあえず鑑定しよう。」


――――――――――

名前:

種族:スライム(神霊)

職業:アルギウスの従魔

レベル:1

―――――――――――

HP 500/500

MP 100/100

力:50

体力:50

防御:100

魔力:10

―――――――

《ノーマルスキル》

《レアスキル》

《レジェンドスキル》

・人化

《ユニークスキル》

・スキル吸収

・無限再生

―――――――――





「ぐぼぅぅぉあっ!」


なんだと!?俺より、俺よりもスライムの方が魔力以外でステータスが勝っている!?

これでも結構特訓したんだぞっ!!


いや、この状況なら強い方が良いんだ。さっき自分で言ってたじゃないか……。


というかこいつのユニークスキル。【スキル吸収】ってよくラノベの主人公が……はっ!?もしかしてこいつの方が主人公力が高いのか!?


そろそろ真面目にするか……。


「行くぞ!……とりあえず名前は後!行くぞスライム!」


「にゃー!」


「良い返事だっ!!とりあえず爺やの救出……え?」


あぁれぇ?今近くで女の子のような声が聞こえてきたような?

近くにいるのは……スライムだけだし……。スライム?ていうかこいつ実際は普通のスライムじゃないわけだし……。


「……お前喋れんの?」


「ほえ?喋れんのー!ごしゅじんさまっ!行こー!!」


ワオッ!そうか。こいつはジャパニーズオーケーなのか。

というかご主人様は皆の前で聞かれたらヤバい。


「俺はご主人様じゃないアルギウスだ!」


「じゃあ……アルギウス!」


「あっ……やっぱり、アルでお願いします……。」


「アルー?……アル!」


う、うぅぅぅん……スライムに呼ばれるとなんかシュールだなぁ。まぁ良いとりあえず早く助けよう。


「それじゃあレッツゴー!」


俺はそう言うと全力で駆け出す。横には俺の召喚したスライムが……いない!?そう思って後ろを振り向くと、スライムが頑張って此方に進んでくる。滅茶苦茶遅いが。

……そうだった、スライムって滅茶苦茶遅いんじゃん。

とりあえず俺だけでも執事長を助けに行くか。


そして俺は全力でまた走りだし、執事長の所に着く。


「ぼっちゃま!?お逃げください!!このモンスターは多分ユニークモンスターです!!私が暫くは持ちこたえますので町の人々をお願いします‼」


「……」


執事長がアホな事を言うので無言で聞き流しながら俺も幼竜と対峙する。


「ぼっちゃまっ!!」


「……」


産まれた当初はまだ他人事だったかもしれない。でも、流石に6年もいれば俺だって他人事では済まない。だからこの世界の目標に家族を守るって入れているんだ。


……勿論あんただって例外じゃないんだよ。


……しかも俺のために命まで張りやがって……。


まあ、……だから思うわけだよ。


「お前が死んだら俺が悲しいわボケェェェェエ!」


「ぼっちゃま……」


と言っても勝てるか分からない。だが、何だか俺の中の何かが目覚めた気がする。まるで今の叫びに叩き起こされたかのように反応して……。


そして、俺の中で目が覚めていなかった力と言えばこれしか思いつかないわけだ。


――万物之贄サクリファイス


‥‥‥起きてんだろ?返事しやがれ馬鹿野郎。


その心の中で叫んだ時、俺の頭の中に声が響く。


『規定魔力、持ち主の意思。条件が揃いました。』



―――万物之贄サクリファイスの封印を解除します。――


何か今回は、はっちゃけてしまいました。

そして、ごめんなさい。

もう一話続くっぽい。

いつ終わるのか僕にも分からない。

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