迷宮入りの事件
ご、ごめんよ!
昨日は時間がなかったんだ‼
明日から少し更新ペース落ちるかも…
い、一応暇なときはずっと書いているんだからね!
……昨日は面倒くさいことになった。理由は水魔法の練習だ。
水を垂れ流しにしていたままだったので、暫くしてやって来た使用人がそれを発見、そのまま家の皆に伝えたらしく、犯人探しの家族会議が始まったらしい。
俺はその場に居なかったので、その時点で事件の迷宮入り確定だ。
流石の少年探偵も魔法という殆ど証拠の残らない中、犯人が容疑者の中に居ないのに犯人を当てる事は無理だと思う。
ゴメンね、皆。そして夜遅くまでそれに付き合っている使用人の人達も……。
そして今日、俺の部屋にはたまに来る使用人ではなく、母さんが居座っている。定期的にではない、ずっとだ。
母さん――リースの髪の色はプラチナブランドで体型はかなり良い、
ボンッ、キュッ、ボンッ、というやつだ。
顔も美人で、この夫婦の子供ならヘリスまではいかなくてもかなりの美形になっただろう。
幸い、体は反応しなかった……当たり前か、体は結局のところ赤ちゃんだし。
残念ながら、兄弟が来たときはまだ目がはっきりと見えていなかったので、顔は分からない。今度会える機会を楽しみにしておこう。
さて、そんな母さんが俺の部屋に居座っている。
……どうやって魔力を消費しようか。
水魔法のスキルは昨日覚えた。
そもそもスキルは本来以上の能力を引き出すためのものだから実際に無い状態でも、使えさえすれば1日で覚えられるのだ。
まぁ、そのスキル無しで使うのが難しい訳だ。後、俺のスキル
経験値20倍化が効いているのかも知れない。
それだと本来の俺は本来20日間ただ水を手のひらから垂れ流さないといけないのだが……。
話が逸れた。
魔力をどうやって使うか……よし、とりあえず思い付くまでは魔力を意味もなく垂れ長そう。
スキルは覚えられないだろうが魔力やMPは増えるだろう。
……垂れ流してばっかだな!!
まず魔力を体から放出。次に魔力操作だけでも育てたいから魔力を固め…たら無属性攻撃魔法的になりそうなので慎重に体から均等に出すようにする。
……ん?体の中に魔力が何処かに消えていく所がある。心臓らへんかな?
とりあえず、魔力を感知するスキルもあるらしいし誰かに感知されないようにそこに流し込んどこう…。
因みに体の中の魔力を見れるのはかなり高位のスキルらしい。
そうして母さんの相手をしながら、たまにご飯をもらったり漏らしたりの恥ずかしい試練を乗り越える傍ら、魔力の底上げに努めていく。
数日後、兄弟の内一番上の兄貴が来た。うん、やっぱりイケメンだった。顔は父さんに似ていて、将来女性にちやほやされそうだ。
名前はカルロスで、母さんの息子で今は5歳だ。前聞いた話では、父さんの妾というよりは二人目の妻、エリザベスは対外的には妾だが、家のなかでは母さんと立場は変わらないらしく、兄弟は全員二人の事を母と呼んでいる。
そんな兄が来て、開口一言目
「ふんっ、弱そうなやつだ!」
と言ってきた。
カルロス君流石だよ君は。もしかしたら神に正々堂々と喧嘩を売ったなかでは史上最年少記録を狙えるんじゃないかな?
そんな感じで全くアホな事を考えてると側にいた母さんがカルロスを怒っていた。
普通はざまぁみやがれとか思うのかもしれないが、真実が真実なだけに可哀想な気がしてくる。
……許してやって?母さん。カルロスは最年少記録を更新しただけなんだから。
そんなこんなで母さんの説教は済んだが、帰り際にこっちを思いっきり睨んでくる。
いや、勝手に怒られたんじゃん…。
それよりも魔力をそろそろ使い果たしそうだ。
……そう、カルロス君が来ている間、ずっと魔力を使っていたのだよ。
哀れ、カルロス。
そんなこんなで数日が過ぎたある日、
――――俺に変化が現れた。
一体アルギウスに何が起こったのか!
そしてカルロスは今後モブで終わってしまうのか!?
ただひとつ分かるのは…カルロスの不憫キャラは直らない!




